KNTは8日、富裕層対象店舗「ラグゼ銀座マロニエ」のオリジナル商品として、10月から08年1月設定の「LuxeCruise(ラグゼクルーズ)」を発売した。全6コース。 クイーン・エリザベス2世号といった有名クルーズ船を利用する。全コースともプライベート・バルコニー付きの部屋を準備、添乗日数3千日以上の添乗員が同行する。 例えば08年1月12日発「ニューヨーク・カリブ海・パナマ運河・西海岸優雅な船旅21日間」は、12月にデビューするクイーン・ヴィクトリア号の初の世界一周クルーズに乗船する。最上級の「グランド・スイート」ルームを利用できるほか、バトラー(執事)による個人サービスも受けられる。旅行費用は大人1人500万円。 クルーズ申込者は、事前に外国人英語教師による英会話のプライベートレッスンを2回無料で受けられる。 各コースとも6人催行で、20人限定。旅行代金はビジネスクラス利用の場合、大人1人138万円から。
JTBグループは5月7日から、石川県と連携し、能登半島地震に対する現地支援キャンペーン「元気宣言、能登・いしかわ。──やっぱ能登はいいぞね」を実施する。宿泊者に数々の特典を与え、誘客を促進する。 現地で使える500円分買い物券や、能登有料道路片道券もしくはガソリン券を提供するほか、金沢~和倉・輪島間を500円で乗車できるシャトルバスも運行する。期間は6月30日まで。販売目標は4万8千人。 また、このキャンペーンに付随した首都圏・関西発の旅行商品を4月27日に発売した。輪島の朝市といった能登半島の見所をまわり、輪島塗の沈金体験もできるなどの内容となっている。 KNTは、能登半島を応援する国内旅行商品メイト「ようこそ!いしかわ」を今月から発表した。旅行代金に災害寄付金が含まれるプラン。同商品を売り出すことで、地震による風評被害の払しょくと観光産業復興の支援を行う。送客目標は5千人。 催行に当たっては、大人1人につき、旅行代金、KNTから各100円の合計200円が石川県災害対策本部に寄付される。 商品は特別シャトルバスの利用や九谷焼美術館などの観光施設に無料で入れるなどの特典が付く。利用宿泊施設は、輪島地区や和倉、片山津、山中、山代各温泉にある合計29軒。 設定期間は5月7日~7月31日。旅行代金は平日出発の場合、1万100円、1万5100円、2万100円の3段階を設定。休日出発の場合、各5千円増し。 KNTではこのほか、石川県内の宿泊施設を利用した「団体宿泊プラン」を積極的に販売していくという。
JR東日本は、シニア会員組織「大人の休日倶楽部」(会員約59万人)の活動範囲を拡大、強化する。様々な趣味を切り口に会員が集うサークル「趣味の会」の拡充を図るとともに、活動拠点を都内に開設する。異業種とのコラボレーションによるセミナーやイベントの定期開催も行い、会員サービスを充実、会員数増加につなげる。 趣味の会は会員間の交流促進を目的に00年2月にスタート。語学や音楽、美術など様々な趣味を切り口にした講座があり「06年度は延べ9千人の会員が講座に参加した」という。 これまで、参加対象を「大人の休日倶楽部ジパング会員」と「ジパング倶楽部会員」に限定していたが、7月から「大人の休日倶楽部ミドル」会員も参加できるようにする。 また、6月1日には活動拠点として、新たに「大人の休日サロン」をJR神田駅前に開設する。サロンは延べ床面積約1千平方メートルで、6つの教室のほか、エクササイズスタジオ、ラウンジを備えている。 シニアが文化活動に対する興味が強いことに配慮し、支援体制を強化する。 異業種とのコラボではまず、北海道大学観光学高等研究センターとタイアップし、7月をめどにシニア向けの生涯学習講座「北大カレッジ&ツアー」を開設する。神田外語グループとも組み、講座や日本で英国文化を体験する旅行も企画する。 このほか、東京都公園協会の協力を得て、庭園や水上バスの資源を活用し、庭園鑑賞にかかわるセミナーや、東京の水辺環境への造詣を深める船上セミナーも開催する。
HISは7日、「世界遺産専門デスク」と「鉄道の旅専門デスク」をトラベルワンダーランド新宿本社「旅の専門店街」の中に新設した。両デスクとも社内公募で専門性の高いスタッフをそろえた。 世界遺産専門デスクでは、現地専属ガイドやプライベート送迎の手配などを行う。「時間をかけて1つの世界遺産をじっくり楽しみたい」「ツアーでは訪れない世界遺産を見学したい」等のFIT需要にこたえる。 鉄道の旅専門デスクでは、欧州、米国のほとんどの鉄道パスをカウンターで即日発券する。豪華列車の旅なども販売する。 旅の専門店街は02年11月の開設。スポーツイベント専門セクション、ビジネス・ファーストクラス専門デスク、エコツーリズム専門デスク、バリアフリートラベル専門デスク、ファミリーデスク、語学研修デスク、海外ウエディング・ハネムーン専門デスク、海外航空券専門デスク、国内旅行専門セクションが既にあり、今回2つの専門デスクを加えた。
JTBとJCBは6月1日から、両社のギフト券、「JTBナイスギフトシリーズ」の4券種(年間売上額・約180億円)と「JCBギフトカード」(同約900億円)のサービス内容とデザインを統合、それぞれ「JTBナイスギフト」「JCBギフトカード」の名称で発売する。スケールメリットを生かした商品力強化と効率化で、初年度に1200億円、発売5年後に1430億円の販売を目指す。 JTBナイスギフトは6券種があり、今回JCBギフトと統合されるのは、百貨店や専門店の「ナイスショップ」、旅館・ホテルの「ナイスステイ」、レストランの「ナイスグルメ」、アミューズメント施設の「ナイスジェイ」の4券種。一方、旅行券「ナイストリップ」とプレミアムギフト券「プレミアージュ」はデザインをリニューアルする。 統合ギフト券は、業界最大規模となる国内50万店以上のJCB加盟店と1万1千店以上のJTB加盟店の両方で利用可能。券には最新の偽造防止技術が採用され、安全性も高めた。 ギフト券事業に関するオペレーション業務は、昨年10月にJTBとJCBが設立した「J&Jギフト」が行う。