英国の専門学校や教育機関で構成される教育代表団が5月29日、学校法人トラベルジャーナル学園ホスピタリティツーリズム専門学校を視察に訪れ、同校代表らと教育現状などについて情報・意見交換を行った。 代表団は英語教育機関からイングリッシュUK(英国英語語学学校協会)、継続学習・専門学校からオックスフォード&ウエルヴァレイ・カレッジなど計6人。 冒頭あいさつで東條仁英校長は「急成長の時代にあった旅行業界への人材輩出を目的に発足したが、学科増設に伴い、4月から名称を変更し、当校の経営理念と教育方針に掲げる“ホスピタリティ”を校名とした」などと同校の現状を説明。国際的感覚を身につけた人材育成に向け、米国とオーストラリアで現地インターンシップを組み入れた留学制度を設けている点などに言及した。 一方、英国側を代表して、シティ&イズリントン・カレッジのフランク・マクラフリン学長が英国の継続学習や専門学校の仕組みを説明。 英国内に約360ある専門学校では、16~18歳を中心に、大学進学を目指す学生に向けたアカデミックプログラムのほか、スキルの維持、向上を目的とした就職プログラムを用意している。対象はツーリズムやエンジニアリング、美容関係など幅広い。また、代表団から東京校に対し、英国で語学研修などと組み合わせた職業トレーニングなど留学プログラム導入の可能性について質問が寄せられるなど、活発な意見交換が行われた。
帝国データバンクによると、今年4月の東京都内企業の倒産は211件で、前月比32.7%増、前年同月比36.1%増と、ともに大幅な増加となった。大型倒産の沈静化で経済全体としての危機感は薄らいでいるが、景気回復感の乏しい中小零細企業の倒産多発により、企業倒産は増加傾向を示している。 倒産件数が200件を上回ったのは昨年8月の208件以来、8カ月ぶり。帝国データバンクが倒産データの集計対象を法的整理のみに絞った05年4月以降では、最高となった。 倒産を負債額別にみると、負債1千万円以上5千万円未満の小規模倒産は112件で、前月(84件)、前年同月(80件)をともに上回った。小規模倒産が100件を上回ったのは4カ月ぶり。 また負債10億円以上の倒産は23件となり、帝国データバンクが集計方法を変更した05年4月以降で最高を記録した。 倒産の主因別では、販売不振が111件で、2カ月ぶりに100件を上回った。販売不振、売掛金回収難、業界不振など「不況型倒産」は118件で、構成比55.9%。昨年3月以来、13カ月ぶりに50%台へ低下したが、7カ月連続の100件超えとなり、依然として高水準で推移している。 「同業者間の受注競争激化や、得意先の業界不振に伴う単価切り下げ、不良債権発生により行き詰まる中小零細企業が後を絶たない」(帝国データバンク)。半面、事業の多角化や、受注増を見込んだ先行投資の失敗など、不況型とは一線を画す倒産も目立っている。 業種別では、7業種中、製造業、卸売業、小売業、サービス業の4業種で前年同月を上回った。特に製造業(35件、前年同月比66.7%増)とサービス業(61件、同74.3%増)は帝国データバンクが倒産の集計方法を変更した05年4月以降で最高となった。