JTBは、ホームページ上で利用者の投票により決まる、温泉地と露天風呂の人気ランキング(http://www.jtb.co.jp/kokunai/onsen/ranking/vote/)を5月17日から始めた。東西に分け、トップから20位までを横綱から前頭までの番付で、20〜40位を数字で表示する。 投票は、番付表示されている温泉地は横の投票ボタンをクリックするだけ。ランキング外のものに関しては、投票画面からエリア選択、もしくはキーワードで温泉地を探し投票する。1温泉地に対しては1人1回しか投票できない。 利用者投票の蓄積データから、番付は随時更新されていく。
KNTは1日付けで、海外旅行プラン作成・共有・印刷サービス「Tripl (トリプル) 」を企画・運営する、カタログ (東京都渋谷区、清水勇樹代表取締役社長) と資本提携を行った。 今回の資本提携はカタログの第三者割当増資をKNTが引き受けたことによるもの。新規発行普通株式1500株をKNTが持つ。KNTへの割り当て株式の、既発行株式に対する割合は7.3%。 カタログは06年7月設立。資本金は3640万円。現在約40万人が登録する日本最大級のブログ(日記風ホームページ)ランキングサイト「人気blogランキング」を企画、管理する。また今年2月からは、個人が海外旅行のプランをWeb上で自由に作成できるシステムを構築、さらに作成したプランを登録、公開してもらうことで、第三者がそのプランを自由に参照できるサービスである「Tripl」を始めた。 今回の増資はカタログの事業拡大・新規事業開始に向けたものだが、「今後のKNT側との技術提携などの可能性は否定するものではない」 (カタログ) としている。 今年1月に導入したステイプラスの整備など、今年もWeb事業への注力を続ける構えのKNTとWebサービス会社の資本提携だけに、両者の動きが今後も注目される。
国土交通省は11日までに、06年のクルーズ動向をまとめた。それによると、クルーズ人口は前年比13.1%増の17万6700人となった。外航、国内クルーズとも人口は増え、特に国内は同16.9%の大幅増に。同省は増加の背景として「飛鳥IIの就航や北海道の定点クルーズ (の増加) などが要因」 (外航課) と見ている。
観光バスの乗降口や後部に「環境性能AA」などといったラベルを張るバスが東京都内で登場している。大気汚染の改善に取り組んでいる姿勢をアピールできるとあって導入する事業者も徐々に増えつつある。パンフレットにも同様のラベルを記載し、環境問題に厳しい目を向ける消費者がバス旅行をする際に選んでもらうようにしている。「認知度はまだまだ」 (関係者) だが、環境問題に対する関心が高まりを見せる中、導入企業も増えそうだ。 東京都は昨年、観光バスの環境性能表示 (環境ラベリング) に取り組むことを表明。同年6月には東京バス協会、JATA関東支部、ANTA東京都支部など関係業界団体と合意し、実施に踏み切った。都は「わが国初の試み。国内のバスツアーに参加する人が環境に優しいバスを利用した旅行を選ぶことで、都内や沿道、観光地などの大気汚染改善に役立つ」 (自動車公害対策部) と見ている。 環境性能の評価は、自動車検査証に基づく排ガス規制値により行う。都がガイドラインを作り、ガイドラインに基づく評価手続きやラベルの交付は東京バス協会が実施する。環境性能はもっとも優れたレベルであるAAから、A、B、Cの4段階で表示。昨年9月に第1回交付式が行われ、はとバス、東都観光バス、東京空港交通の3事業者にラベルが送られた。 はとバスは現在、132両のバスにラベルを張っている。ランク別車両数はAAが18両、A60両、B38両、C16両。「お客さまの反応は顕著とは言えないが、大手代理店 (都内私立高校) から2〜3件の問い合わせがあった」と広報課。 パンフレットにも活用する。ツアーに使用するバスのランクを示し「排ガスのきれいなバスを利用したツアー」をうたう。セールス時にも積極的にPRし、環境保全重視の姿勢をアピールする。 東京バス協会によると、現在50社を超える事業者から申し込みがある。しかし、会員数約400社からするとその数はまだ少ない。業界、一般消費双方に向けた情報発信が普及のかぎを握っているといえそうだ。