近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど新たに、自治体や大学と共同で、現地でのフィールドワークを中心にしたプログラム「大人が学ぶ旅『平成塾』」を企画した。旅気分を味わいながら地域の歴史・文化を学べる。 「平成塾」シリーズ第1弾で、山口県萩市の魅力を探る「平成萩塾」は、幕末の志士を数多く輩出した「松下村塾」開塾150年を記念したもの。萩市役所と連携し、地元で活躍する専門家が講師となった10の講義を受講できる。萩焼体験や古地図を使った城下町散策など4つの体験学習プログラムも組み込まれている。萩温泉に宿泊し、旅行気分も味わえる。日程は8月20〜24日の4泊5日。代金は1人8万3千円。募集人員は50人。 滋賀では滋賀大学などと連携し、17の講座と6つの体験講座を受けられる「平成滋賀塾」を開く。 「各自治体と連携した企画。地域に住む専門家から講義を行ってもらうことで、地域の活性化にもつながる」(KNT総務・広報部)。今後、伊勢や奈良でも開講予定だ。
日本旅行はこのほど、7月7日公開の映画「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」とのタイアップ企画を発売した。親子向けの沖縄旅行で、映画の主人公バンドウイルカの「フジ」に間近で会える。 映画は沖縄美ら海水族館で原因不明の病のため尾びれを失い、泳げなくなった「フジ」を助けるために行われた、世界初のイルカ人工尾びれプロジェクトに迫った実話をもとに制作。 ツアーでは、美ら海美術館で「フジ」の見学会に参加。6月20日までに申し込みの先着50人を主演の松山ケンイチのトークショー付きプレミアム試写会に招待する。参加者全員には映画オリジナルグッズをプレゼントする。 7月22日〜9月27日の月〜木曜発。3泊4日または4泊5日の日程で、料金は東京発4日間が大人ひとり6万9800円から。
国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター(本田勇一郎代表)は9日、モンゴルの首都ウランバートルで「観光交流促進シンポジウム」を開いた。 日本とモンゴルの外交関係樹立35周年を記念して、観光交流を通じて日本がモンゴルの発展に寄与していく具体的な方策を話し合おうと企画されたもの。 丸山博・国土交通省顧問、市橋康吉・在モンゴル日本国大使館特命全権大使、村山敦・関西空港社長、梅田春実JATA理事長を初めとして、自治体、旅行会社、JR西日本グループ、関西地盤の企業など110人が参加。モンゴル側からは旅行会社、マスコミなど260人が出席した。 本田代表は基調講演で「06—07年世界アジア観光概観」を説明。モンゴル道路・交通・観光省のシーリグダンバ副大臣は「モンゴル観光の現況」を講演した。 また4千メートルの第二滑走路使用開始を8月2日にひかえる関西空港の村山社長は同日、大阪府と神戸市、和歌山県の代表者らと共にミアットモンゴル航空のエルデンビレグCEOらの幹部と会談。現在7、8月の夏期に限って週2便が臨時便として運行されている関空・ウランバートル便について「便数を増やしてほしい」と申し入れた。