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トラベル 第2429号《2007年7月21日(土)発行》  

楽天トラベルと楽天バスサービスが高速ツアーバス安全フォーラム開催 
村瀬社長があいさつ


 楽天トラベル(岡武公士社長)と子会社の楽天バスサービス(以下楽天BS、村瀬茂高社長)は12日、東京都内で「2007高速ツアーバス安全フォーラム」を開いた。高速バスツアーを催行する旅行業者やバス事業者ら30人超が参加。高速ツアーバスを取り巻く社会状況などを学ぶなど、安全性と品質の向上に向け意識を高めた。また、業界全体の安全指針として「高速ツアーバス安全協働体制・ガイドライン」の試案も発表した。

 同フォーラムの冒頭、村瀬社長はツアーバス事業に対する社会の関心の高まりに触れ、社会的責任としての安全対策の重要性を強調。「今日をスタートとして業界が主体的に安全に関するガイドラインを作る動きができれば」とさらなる安全対策推進への意欲を示した。

 続いてあいさつした同社の安全検討委員会委員を務める、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の金沢悟理事長は「国交省の調査によると約8割が何らかの法令違反をしている。営業よりも安全を最優先させない限り、今後本業界の健全な成長は望めない。事故は起こるものと考えるべき。だからこそ安全・品質管理面での法令順守を」と強調した。

 フォーラムでは楽天BSが同社の安全・品質向上への取り組みを説明した。またNASVAの平川君男安全指導部マネージャーが運行管理について、国土交通省自動車交通局旅客課の蔵持京治企画調整官が貸切バスに対する国土交通省の取り組みについてそれぞれ講演した。

 今後の取り組みとして、消費者にも分かりやすい形の安全指針「高速ツアーバス安全共働体制・ガイドライン」を業界一体となって取りまとめることを楽天BSが提案、試案を示した。

 試案には(1)運行計画などにおける企画実施会社の安全運行確保への協力(2)事故など緊急時連絡体制の整備(3)バス運行会社の事業区域順守──などを盛り込んだ。今後約1カ月をめどに旅行会社などからの意見を求め、擦り合わせを行った上で正式に発表する。

 楽天BSは05年に安全検討委員委員会を設立、同社のマーケットプレイスへの出店基準に安全性にかかわる項目を盛り込んだり、品質と安全性の確保のために出展業者のレベル付けを行うなど、独自の取り組みを行っている。



KNTとNEXCO中日本が電話宿泊予約サービス「そくやどモバイル」を開始

 KNTとNEXCO中日本は13日、携帯電話用Webサイトからワンプッシュで電話宿泊予約ができるサービス「そくやどモバイル」を始めた。高速道路利用者の宿泊需要の獲得を狙う。

 同サイトはNEXCO中日本の高速道路料金・ルート検索サイト「高速日和」(http://kousokubiyori.jp/)内の「宿泊予約」からアクセスする。

 宿泊施設の客室タイプや料金などが分かる情報ページに掲載された電話番号をクリックするだけで、「そくやどコールセンター」にフリーダイヤル接続、オぺレーターは予算や人数に応じ、宿泊施設を案内する。

 NEXCO中日本の携帯サイトから直接電話予約ができることにより、高速道路利用者の利便性を高めるとともに、宿泊需要の獲得を狙う。

 両社は06年9月に業務提携、KNTのモバイル用予約システムを利用した当日宿泊プラン「そくやど」を販売している。



阪急交通社、日中国交正常化35周年記念のモニターツアー発売

 阪急交通社は18日、日中国交正常化35周年を記念し、「貴州友好モニターツアー」を発売した。記念友好歓迎宴などに参加できる「特別仕立てのツアー」という。

 今春、35周年記念の一環として訪中団が貴州を訪れ桜の記念植樹が行われたが、同行した石塚健画伯が「友好桜画」の製作を約束。作品が完成したのに伴い贈呈式を行うことになり、同社が友好親善モニターツアーを企画した。

 ツアーは貴州と上海を回る4泊5日の日程で、9月12、13日成田発。各40人限定。旅行代金は12万8千円。

 中国国家観光局、貴州省旅遊局の協力で行われる友好歓迎宴や友好桜画贈呈除幕式などに参加できるのがセールスポイント。



名鉄が「7」にちなむ鉄道イベント 家族連れで賑わう

 名古屋鉄道は7日、数字の7が並ぶゾロ目の日にちなんだ「2007年7月7日7000系パノラマカーに逢う『名鉄でんしゃまつり』」を舞木検査場(愛知県岡崎市)で開催し、3千人の家族連れでにぎわった。初の試み。

 同まつりは家族向けの鉄道イベント。日本初の前面展望席車両としてデビューした7000系のパノラマカーとポケモンキャラクターをラッピングした車両を特別展示。普段見ることのできない、電車をクレーンで吊り上げる車体の上げ下ろし作業の実演=写真=や、小学生以下を対象にした「電車と綱引き」などが催された。

 名鉄は同イベントに関連した乗車券を「七宝駅」から770円区間の大人片道普通乗車券に設定するなど、7にこだわって企画した「"2007.7.7"7000シリーズ記念乗車券」を7日から発売した。

 同記念乗車券は12月31日まで名鉄名古屋など駅サービスセンターや名鉄ホームページ「Mモール」で発売している。特典として7000系などの車両イラストシールと専用台紙がセットになっている。

 名鉄広報の名倉緒さんは、「今後も多くのイベントを企画していきたい。来年も名鉄でんしゃまつりを開催します」とPRをした。


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