日本各地の代表的な祭り、郷土芸能を一堂に集めた「新宿から世界にメッセージ・これぞ日本の祭り」が8月24〜26日の3日間、東京・新宿区の新宿コマ劇場で開催される。同祭の実行委員会(委員長=舩山龍二・日本ツーリズム産業団体連合会会長)が主催、国土交通省、日本観光協会、国際観光振興機構などが後援する、観光業界を挙げたイベント。文化交流の促進により、インバウンドの増加を図ろうという、「観光立国推進基本法」の趣旨に合わせたもので、主催する実行委では、日本人だけでなく、広く海外にも観覧を呼びかけている。
後援はこのほか、外務省、東京都、新宿区、東京観光財団、東京商工会議所、日本ツーリズム産業団体連合会、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)実施本部事務局。イベントは朝鮮通信使来日400年、日中国交正常化35周年も記念して行われる。
3日間で昼夜2回、計6回上演する。各回で休憩をはさみ約2時間、各地で選り抜かれたプロとアマの歌い手、奏者、踊り手が、平均3分前後の出演時間で、郷土芸能の魅力をダイジェスト的に紹介。郷土で開催される本番の祭りへ来場者を誘う。
出演グループは約25。日本の伝統芸能に加えて、韓国と中国の芸能も披露される。
「地域の伝統文化の保護・育成」「旅行需要の喚起」「夏季の東京地区への来客増」などの開催目的に加え、海外からの観光客誘致を図る。イベントはビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)と連動しており、イベントの告知チラシを日本語ほか英語、韓国語、中国語繁体字、中国語簡体字で作成し、関係箇所に配布。海外からの観光客に広く告知する。
さらに地元新宿区では、イベントを通して、劇場周辺の新宿・歌舞伎町地域を海外との文化交流の場とし、新しい町のイメージを創出したい、としている。
この趣旨に沿い、劇場前の「シネシティ広場」では入場無料の特設会場「これぞ日本の祭り広場」を開設。祭りに参加する地域と協賛団体・企業(ロッテ、東京電力など)のPRブースを設置し、それぞれの情報発信と物産の販売を行う。
祭りへの予想来場者数は3日間で約1万2千人。特設会場を合わせて32万人以上の来場を見込んでいる。主催者では、同イベントを来年以降も開催。「各地域で予選を行い、勝ち抜いた地域代表による『郷土芸能版甲子園大会』にしたい」と意気込んでいる。
入場券はS席8500円、A席6千円、B席5千円。
問い合わせは事務局(株)ICSコンベンションデザイン内(TEL03・3219・3583)。ホームページ「http://www.nihon-matsuri.jp」。 |