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トラベル 第2432号《2007年8月11日(土)発行》  

楽天、シートリップの株式売却

 楽天(三木谷浩史会長兼社長)は中国第1位の旅行サイト「Ctrip.com」を運営するシートリップドットコム・インターナショナル(以下、Ctrip)の全保有株式20・3%を売却する。6日の取締役会で決めた。

 Ctripの主幹事会社、モルガン・スタンレー証券(英国法人)が投資家に公募で売却する。売出価格は10日に決定。楽天は約455.7億円の売却益を手にする。

 楽天は04年6月、同株式を119億8800万円で取得し、持分法適用関連会社とした。出資理由については当時、「日中間の旅行者増加により楽天グループの旅行事業とのシナジーが大いに期待できる」としていた。

 Ctripの営業拠点である上海には、楽天子会社の楽天トラベル(三木谷浩史会長、岡武公士社長)も現地法人「上海旅之窓」を展開しているが、旅行事業での連携は結果的にはなかった。

 Ctrip(本社・ケイマン諸島、事業所所在地・中国上海市)は米国NASDAQ市場の上場会社。設立は00年3月。従業員数は約5500人で売上高は約126億円(ともに06年12月期)。旅行サイト(http://www.ctrip.com/)と大規模コールセンターで宿泊、航空券予約事業を行っている。



新高速船、9月に函館~青森間就航 東日本フェリー
固い握手を交わす古閑社長(左)とイングラム氏(右)


 東日本フェリー(北海道函館市、古閑信二社長)は9月1日、函館〜青森間に新高速船を就航する。これに先立ち6日、東京都のオーストラリア大使館で就航説明会を開き、船の概要や事業について説明を行った。所要時間が従来の3分の1になることを強みに、北海道〜東北間の交流人口の拡大を図る。

 9月から同航路に就航するのはオーストラリアのインキャット社製双胴型高速船「ナッチャンRera」。波浪貫通型を採用しているため、「振動や振音がなく、燃費も良い」(同社)という。またカーフェリーの難点であった乗船・下船時の手間と待ち時間を、手続きのスリム化により短縮。運行時間と合わせて従来約6時間だった所要時間が約2時間になった。

 6日の発表会には、今年が日豪通商協定調印50周年ということもあり、オーストラリア公使のフィル・イングラム氏も参加。「優れた造船技術を持つ日本で、オーストラリアの船が導入されたことは喜ばしい」と述べ、今後の両国の商業交流の促進に期待感を示した。

 続いてあいさつした古閑社長は「『くさい、汚い、遅い』というフェリーのイメージを一新したい。函館、青森とその周辺の広域観光を促す一助になれれば」と話し、JRや航空会社との提携による共通利用券の発行など、今後の事業の積極的な展開への意欲ものぞかせた。青森、函館の両フェリーターミナルの整備も進め「観光拠点としても活用できる施設づくりを行いたい」と同氏。

 現在の東日本フェリーは06年創立。旧・東日本フェリーを05年に吸収合併した総合海運事業会社、リベラホールディングス(広島県呉市、山本憲治会長)の持ち株会社化に伴う分社化によりできた。今年3月にリベラからフェリー事業を継承した。



CO2ゼロ旅行、個人向けで初の発売 JTB関東

 JTB関東は4日、個人向けでは初となる「CO2ゼロ旅行」の販売を北関東エリア限定で開始した。JTBサン&サンと日野自動車との共同企画で、窒素酸化物排出量の少なさで最も優れた環境性能AA評価バスを使用するのも特徴だ。

 CO2ゼロ旅行は、行程中に出すCO2を自然エネルギーの購入で相殺する旅行。JTB関東では、昨年4月から団体旅行で発売し、これまで修学旅行や職場旅行などで約3千人の申し込みがあるという。JTBサン&サンは、首都圏エリアで日野自動車製のAA評価バスを確約した1泊2日のツアーを昨年から販売、好評を得ていた。

 発売された個人向けCO2ゼロ旅行は、栃木・群馬・茨城発の夏休み日帰りバスツアー。箸を持ってきた参加者はプレゼントがもらえるなどエコを考えたり実施したりしながら、化石地層の見学や東京見物を楽しむ内容。販売目標は1千人。



JR北海道、子会社2社を合併へ

 JR北海道の子会社、北海道ジェイ・アール・サービスネット(赤石博明社長)と北海道ジェイ・アール・トラベルサービス(島田修社長)は12月1日付けで合併する。

 同サービスネットはJR北海道の駅業務受託、同トラベルサービスは市中旅行店舗の運営と、JR北海道の営業部門への人材派遣業を手がけている。両社の機能を統合することで、経営基盤の強化を図ることにした。

 同サービスネットを存続会社とする吸収合併方式をとり、同トラベルサービスは解散する。資本金は3千万円を予定。

 同サービスネットは88年2月設立。資本金1千万円、従業員200人。同トラベルサービスは97年設立。資本金2千万円で、従業員140人。


ビリーズ・ブートキャンプを本場で体験 KNTが商品化

 KNTはこのほど、人気のボディ・エクササイズ「ビリーズ・ブートキャンプ」を本場で体験できるオプショナルツアーを発売した。

 新たに売り出したのは「ビリー・ブランクススタジオでのブートキャンプ体験ツアー」。海外旅行商品「NO.1アメリカ」のうち、9月4日以降出発のロサンゼルス行き商品でオプショナルツアーとして選べる。

 ビリー・ブランクスが自ら開いているスタジオでレッスンできる。インストラクターはビリー本人とは限らないが「本人からレッスンを受けられる可能性も」(同社)。

 ツアー所要時間4時間のうちレッスン時間は1時間。参加費用はレッスン料、送迎代込みで130USドル。


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