自民党の愛知和男観光特別委員長は21日、観光業界などが実現を要望している「観光庁」について、「国土交通省が来年度予算概算要求に盛り込む」との見通しを明らかにした。
同日、都内で開かれた日本観光戦略研究所の会合で発言した。愛知氏はまた、「国交省に(観光庁という組織を)新たに設置するのは相当の抵抗が予想される」と述べながらも、「観光行政の強化のため、実現に努力したい」と意欲を示した。
観光立国推進基本法が施行され初の予算要求となるだけに、「観光立国にふさわしい予算にしたい」と強調した。
自民党の国家戦略本部・国家ビジョン策定委員会はこのほど、安倍晋三首相が掲げる「美しい国、日本」の具体化に向け、4つの小委員会を設置することを決めた。
小委は、(1)文化・伝統・自然・歴史を大切にする国(2)世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのあるオープンな国──などをテーマに設けられる。
今後、それぞれのテーマについて集中的に議論し、早ければ9月をめどに中間とりまとめを行う考えだ。