JR九州は8月22日、福岡市のホテル日航福岡で、今年度下期のVS(バーサス)キャンペーン「今度の旅は、佐賀にしますか? 鹿児島にしますか?」の記者発表と素材体験会を行った。両県知事をはじめ共催旅行会社、両県観光関係者、報道関係者ら約180人が出席した。
記者会見にはJR九州から石原進社長=写真中央、町孝取締役営業部長、共催旅行会社からは水嶋修三JTB九州社長、野口由幸KNT執行役員九州営業本部長、加茂民雄日本旅行常務執行役員九州営業本部長、松岡嘉彦西鉄旅行取締役副社長九州営業本部長が出席。両県からは伊藤祐一郎鹿児島県知事=写真右=と古川康佐賀県知事=同左=も参加。知事自らが、それぞれの県の魅力をPRした。
同キャンペーンは一昨年「大分VS鹿児島」、昨年「長崎VS熊本」に続き3回目。温泉やグルメ食材などを比べ、九州地域の一般消費者に、自ら選んでもらえる自発的な旅行の誘発を目指す。過去2回では、鉄道利用旅行商品や関連団体旅行の実績が約2〜3割増加している。
石原社長は「佐賀と鹿児島は、ともに明治維新ゆかりの地であり、NHK大河ドラマ『篤姫』や『佐賀のがばいばあちゃん』などドラマや映画で全国的に注目を集めている。競争によって互いの良さが引き出される」と話した。
JR九州ではキャンペーンに合わせ、10、11月の土・日曜、祝日(バルーンフェスタ期間を除く)に、唐津行き特急「佐賀キャンペーン号」を鳥栖駅発着1日1本往復と佐賀駅発着1本往復を運行するほか、関連の周遊きっぷも発売する。
素材体験会では、佐賀牛や鹿児島黒豚など佐賀県、鹿児島県の「食の素材」を使った料理をキャンペーン同様対決形式で並べられたほか、「唐津曳山囃子(佐賀県)」と「霧島九面太鼓(鹿児島県)」が披露され会場を盛り上げた。 |