キッコーマン・バイオケミカル事業部が販売している携帯型の衛生検査装置「ルミテスターPD−10N」は、厨房などに残る微生物や食品残さの量を簡単に素早く測定でき、食中毒事故の予防に効果がある。多くの食品工場や病院、保健所などで採用されている。このほど日観連事業が取扱代理店となり、旅館などに向けた取り扱いをスタートした。
ルミテスターの検査は、ATPふき取り検査と呼ばれる方式。微生物や食品残さなどが持つATP(アデノシン三リン酸)の量を測定。ATP量が少なくなるように衛生管理を徹底すれば、菌が繁殖しにくい環境を作れる。食品製造に関わる事故の大半を占める二次汚染事故の防止に有効だ。
検査方法は、試薬キット「ルシパックワイド」の綿棒で厨房の食品加工設備や従業員の手指などをふき取って、試薬の入ったホルダーに差し込む。このホルダーをルミテスターPD−10Nにセットすれば、約10秒でATP量がパネルに数値で表示され、基準値に対する清浄度(汚染の程度)が判定できる。
販売価格は、ルミテスターPD−10Nが20万7900円、消耗品の試薬キット、ルシパックワイド(100本入り)が2万8350円(いずれも税込み)。
詳しくは、日観連事業(TEL03・5298・2191)まで。 |