中小企業を中心に422社・37団体が出展する「JAPANフェアin広州」が15〜19日、中国・広州で開かれる。経済産業省によると「国外で開かれる展示会では過去最大級」。観光関係者の出展も少なからずあり、日本観光アピールの一端を担っている。 同フェアへの出展者は「日本のものづくり大賞」受賞企業をはじめとするハイレベルな技能を有する企業や、中国で深刻化する環境汚染への対策に有効な技術開発に成功した企業など、多岐にわたる業種構成となっている。 観光PRを兼ね出展したのは北海道国際化推進会議、東北経済連合会、和歌山県観光連盟などがあり、会場でパンフレットを配布したり、ポスターを張ったりして日本観光をアピール。宿泊施設では皆生グランドホテル天水・華水亭が出展した。
国際観光振興機構(JNTO)はこのほど、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)の一環で、韓国から訪日教育旅行を誘致するため、都内のホテルで韓国の旅行会社を招き、講演会と商談会を開いた。今年で2回目。 VJC実施本部事務局韓国市場担当の高橋陸海事業部長は「日本は訪日韓国人旅行者に『女性』『20代』をキーワードに支持されている」と述べた上で、支持されている要因の安全、安心、流行などは「教育旅行市場においても優位に働く」と強調した。 講演会では韓国青少年の海外教育旅行の実態について、韓国の旅行会社「旅行博士」で教育旅行に携わる、朴正柱氏が講演をした。朴氏は韓国の海外教育旅行は約4万円から7万円の費用で3泊から5泊の期間、主にフェリーを使って行くコースの例を説明した。行き先は九州が一番多いという。 また、(1)日本の隣県との協力体制構築で教育旅行のプログラムの質を高める(2)姉妹校との交流、ホームステイなど各自治体はその県だけにしかないものをPRし、差別化を図るべきだと指摘した。 07年7月の訪日韓国人旅行者は前年同月比28.7%増の25万4400人。1月から6月の実績は前年同期比23.2%増と大幅な伸びを見せている。「年齢別、性別シェアでは06年と1999年を比較すると20代の女性が10.4%から12.5%と伸び、女性が顕著に増えている」とJNTO。訪日韓国人旅行者のリピート率は69.6%となっている。