この5月、東京・千代田区にオープンした「ホテルメトロポリタン丸の内」(343室、収容697人)は、JR東京駅日本橋口と直結するセピアタワー上層階にある。東京駅を眼下に、東京タワーやレインボーブリッジなどを一望できるロケーションが売りだ。27階には床から天井まで全面窓という開放的な空間が印象的なレストランも併設。「上質感がある宿泊主体型ホテル」を目指している。 その同ホテルでは、客室キーに非接触型のカードキーを導入。美和ロックがソニーと共同開発したフェリカ方式のカードロック「ALFH」だ。利用者はカードキーをカードリーダにかざすだけで簡単に施錠できる。 カードをリーダに差し込む必要がない非接触式なので、磨耗による部品の消耗がなく故障が少ない。情報を読み取られる心配があった磁気カードに比べ、高度なセキュリティを実現。カード情報の読み取り、改ざん、複製は非常に困難とされる。 同ホテルでもこの高いセキュリティ性能を評価したと同時に、「第一に顧客の利便性向上につながると考えた」とフロントオフィスマネージャーの金田文典氏。「磁気カードの場合、カードをリーダに差し込む際、お客さまがうまく扱えずドアが開かないこともあるが、この非接触型カードキーは簡単に使いこなせる」。 金田氏は、「フェリカ方式は、JRのスイカなどに幅広く使われ汎用性が高い。今後はグループホテルや電子マネーとの連動なども考えられる」と将来的な拡張性なども考慮して導入を決めたとしている。 この件についての問い合わせ先は、美和ロック・営業開発部(TEL03・3452・5555)。