クラブツーリズム(CT、岡本邦夫社長)は14日、国内旅行高級ブランド「四季の華」のツアー専用に開発したバス「ロイヤルクルーザー『四季の旅』」を報道陣に初公開した=写真。「高級海外旅行に参加している富裕層に国内旅行にも目を向けてもらいたい」(岡本社長)として、いすゞ自動車に専用大型バスを2台特注したもの。車両管理と運行は国際興業が担当する。 座席は4席8列の全32席。ボディサイズは全45席の大型バスと同じで、かなりゆったりとしている。後部にベンチシートはなく、明るい化粧台付きの洗面所を備えた。「着替えもできるスペースを確保した」(CT)。 各座席には高さ調節ができる枕、ふくらはぎをのせて足を伸ばせるレッグレスト、靴を脱いで足をのせる足置きが付いている。リクライニングの角度も広い。 音楽、ラジオ、テレビの音声を楽しめる5チャンネルの個人用ヘッドホンも完備。ツアーの復路でも参加者が退屈しないように配慮した。 バス旅の復路では「男はつらいよ(寅さんシリーズ)」や「釣りバカ日誌」を上映するのが定番だが、ロイヤルクルーザー四季の旅では「自然の景観や世界遺産など旅の余韻を楽しんでいただけるようなDVDを上映する」(CT)という。バス内でのカラオケも行わない。 同バスを使ったツアーは8月20日に販売を開始。日帰りバスツアー「知る人ぞ知る極上の温泉谷川温泉 檜の宿・水上山荘」は、旅行代金が1万5千円と通常のバスの約3倍の価格にもかかわらず、発売後1週間で450人が申し込んだという。 同バスの初ツアーは10月2日に出発する。
KNTはこのほど、鹿児島県十島村から、09年に同村トカラ列島で観測される皆既日食に伴う来島客の受け入れ態勢整備業務を受託した。18日には同社内に「2009年トカラ皆既日食受入対策業務運営事務局(仮称)」を設置。同村と共同で観測者の受け入れ態勢の整備を進める。 09年7月22日に同村で観測される皆既日食は皆既状態が今世紀最大級の6分30秒ほど続くとされ、愛好家らが多数来島することが予想される。 その一方で来島者受け入れ態勢の不足が問題化。7つの有人島と5つの無人島からなる同村への交通手段は、1隻の村営フェリーだけの上、宿泊施設も各島2〜5軒の民宿のみ。多数の観測者を受け入れるために、村ではインフラなどの整備が求められていた。 KNTはすでに同村からの委託を受け「2009年トカラ皆既日食受入に関する基本調査」を実施。今後は同社内東京法人旅行支店内に設けた運営事務局を中心に、キャンプ適地の選定やし尿処理問題の解決、インフラ整備のほか、十島村の観光振興に関する業務全般に携わる。
一般消費者に海外旅行情報を提供するイベント「JATA世界旅行博2007」が14日から16日までの3日間、国内外の観光産業関係者が参加する「JATA国際観光会議2007」が前日の13日、それぞれ東京ビッグサイトで開かれた。世界旅行博には、過去最高だった昨年の10万6241人を上回る10万7078人が来場し、盛況だった。 世界旅行博では、各国政府観光局や旅行会社、航空会社がブースを設置し、さまざまなPRを展開した。出展者によるステージパフォーマンスや各種のセミナーなども催された。 また、「中東」をテーマ地域とした特別ゾーンを設け、アラブやイランなどの情報を発信。アラビアン音楽の演奏、ラマダンテントの体験、飲食など、中東独自の文化を体感できる企画も盛りだくさんに行われていた。 「日本海外旅行市場の活性化に向けて」と題された今回の国際観光会議は、2千万人市場の創造をテーマにしてきた過去4回を総括するもの。基調講演では、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の舩山龍二会長が「ツー・ウェイ・ツーリズムで築く『観光立国』」を語り、「理想形は日・中・韓の交流」と指摘した。世界観光機関(UNWTO)のフランチェスコ・フランジャリ事務局長による基調講演もあった。
JALは18日、旅行予約サイトのエクスペディア・ジャパンとホテル予約サービスで提携したと発表した。 19日からJALのサイトで、エクスペディアが直接契約している海外ホテル3万4千軒の予約を日本語でできるようにした。 エクスペディア・ジャパンは世界最大のオンライン旅行会社、米エクスペディアの日本法人。昨年11月に日本語版サイト(http://www.expedia.co.jp/)を開設した。