帝国データバンクによると、今年8月のホテル旅館経営業者の倒産は6件、負債総額は91億2千万円だった。前月比で件数は5件、負債総額は50億4100万円、それぞれ減少した。ただ、前年同月比では、件数で5件、負債総額で90億1800万円、それぞれ増加した。 主な倒産は報告されていない。 ひと月の倒産件数は今年に入り、2ケタが3回(3、4、7月)あり、前年同期(1〜8月)と同じ。ただ、ひと月の負債総額は100億円超が2回(3、4月)で、前年同期の3回(1、2、6月)を下回っている。 1月からの累計は、件数が前年同期比2件減の66件、負債総額が同212億6400万円減の1078億6600万円。
国民生活金融公庫がこのほど公表した今年9月の全国小企業月次動向調査によると、8月の小企業の売上DI(増加とする企業割合から減少とする企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス10.4で、前月比1.4ポイント低下した。DIの低下は2カ月ぶり。 調査は同公庫の取引先1500社に実施した。有効回答数は1286社で、回答率85.7%。 売上DIを業種別にみると、卸売業、飲食店、サービス業、運輸業の4業種で上昇。製造業、小売業、建設業の3業種で低下した。 9月の見通しは今月比0.9ポイント低下のマイナス11.3。製造業、卸売業、建設業、運輸業の4業種で上昇し、小売業、飲食店、サービス業の3業種で低下する見通し。 一方、8月の採算DI(黒字とする企業割合から赤字とする企業割合を引いた値、季節調整値)は2.6で、前月比0.9ポイント上昇した。