ANAセールスが発売する「ANAスカイホリデー感動案内人プラン」がこのほど、ツアーオブザイヤー2007の国内旅行部門でグランプリを獲得した。 同部門は新設。ツアーオブザイヤー実行委員会(兼高かおる委員長)は「受け入れ側の意見を取り入れ、土地の者だからこそ知り得る魅力を案内した着地型商品」と評価。また昨今の事情を反映し、「ガイド同行ながら、個人の時間を十分確保できるよう工夫している」と指摘した。 同ツアーは現地在住の現地ガイドが案内人を務め、2人から催行する個人型の旅行。07年度上期には北海道から沖縄まで、自然・文化・体験などをテーマに112コースを設定した。現地ガイドの選定や、ツアー内容の企画にあたっては、同社43の支店網を活用。地元自治体や企業などとも連携し、通常では体験し難いプランを組み込んだ。 同社では募集型企画旅行「ANAハローツアー杭州・西湖ふれあいウォーク」でも、海外旅行部門・イベント企画特別賞を獲得。両コースに共通するコンセプトは、旅先での人とのふれ合いによる「感動」。航空券とホテルを組み合わせたパックツアーが主流となりつつある時代に「旅行会社として何をすべきか考えたとき見つけたテーマ」という。
JTB首都圏のバリアフリープラザは、補聴器の大手販売会社、ハーモニー補聴器と共同で補聴器を使う人々向けの旅行商品を開発し、16日に発売した。「手話通訳を必要としない中度・軽度難聴者向けのツアー企画は初めて」と同社。 補聴器使用者は現在全国に200万人前後で、そのほとんどは中度・軽度難聴者。一般的に健常者と同じツアーに参加しているが、添乗員やガイドの発音が悪かったり、回りに雑音があったりすると説明が聞き取りづらいことも多いという。 発売のツアーは、集合時間・場所、トイレ休憩などの案内やコミュニケーション事項を目で確認できるようホワイトボードで示す。毎日のスケジュールをまとめたカードも配布。ホテルでの火災や地震などの場合には、添乗員がマスターキーで部屋へ入り、誘導する。 コースは沖縄4日間、ラスベガス6日間、ニュージーランド7日間、イタリア8日間の4コース。今後、積極的に商品を展開し、今年度に100人の販売を目指す。