新潟県は、健康、福祉、医療関連のビジネスを組み合わせ、新産業を創出する「健康ビジネス連峰構想」を06年度から展開している。構想を推進しようと「健康関連ビジネスモデル推進事業」を実施、今年度は企業と病院が連携して健康増進や癒しをテーマに催行するモニターツアーなど6件を支援している。ヘルスツーリズムの振興にも役立ちそうだ。 今年度の事業では、津南町で健康増進施設の管理などを受託しているスマイルパートナーズ(津南町)が、町、町立津南病院などと連携して滞在型療養ツアーのプログラムを開発、11月2〜4日に「津南町森林セラピー・モニターツアーモニターツアー」を催行する。 同モニターツアーは、森林浴の効果を科学的に解明し、こころと身体の健康に生かそうという試みを発展させた「森林セラピー」をプログラムに組み込んでいる。超音波流水機を活用した水中運動や津南の森林セラピーロードを散策する。募集人数は20人。料金は大人1人3万円。 このほかにも企業組合しおざわ異業種研究会(南魚沼市)が、NPO法人や接骨院などと連携して首都圏をターゲットに、団塊世代の自然回帰体験、ストレス解消を目的とした健康ツアーや企業保険組合向けのモニターツアーを実施している。 採択した事業は、最大2年間支援し、1年目は対象事業費の2分の1を補助する。今年度の事業費には3600万円を充てている。 昨年度からの継続事業としては、上村病院(十日町)がリゾートホテル、食品販売業、地元農家と連携して「予防医療と観光産業地域」の展開に取り組んでいる。測量コンサルタントの新潟巧測(村上市)は、旅館や菓子製造会社、大学医療機関などと連携して「北越後薬膳ツーリズム」に取り組んでいる。