JIC内の「旅の販促研究所」は、食と旅の関連についてインターネット調査を実施し、その結果をこのほど発表した。最近3年間に食事を目的とした旅行の経験がある人は59.0%とおよそ3人に1人。男性56.8%、女性61.1%と女性の方が上回っている。 年代別では、女性の30代で、次に男性の30代が続いている。女性の20代・40代も高くなっている。逆に、数値が低いのは女性の50代・60代となっている。この層は食事よりも自然観光や歴史・文化観光が高くなっており、より観光要素を優先すると考えられる。 食と旅に関して代表的な50観光地について調べると、「食経験のある都市」は横浜(72.4%)がトップで、2位に札幌(69.3%)、3位に長野・松本(62.3%)が入った。以下、伊豆、那覇、神戸、名古屋、京都、長 崎が40%を越えた。 食を目的に行ってみたい観光地は、札幌、松阪、越前、下関、横浜、大間、高松、香住・城崎、小樽、博多──が10位までのランキング。「ブランド牛やカニ、フグなどの高級食材の都市が並ぶが、讃岐うどんや屋台などの 個性ある食を持つ都市も存在感を示している」と同研究所。
KNTのグループ子会社のツーリストサービス(東京都千代田区、諏訪敬幸社長、来年1月1日に「KNTツーリスト」に商号変更)は10月29日、丸広百貨店(埼玉県川越市、大久保敏三社長)と事業譲渡契約を結んだ。丸広百貨店は、同社グループの旅行事業会社「まるひろ旅行サービス」を12月1日付けで合併したうえ、08年1月1日付でKNTツーリストに旅行事業を譲渡する。 まるひろ旅行サービス(埼玉県川越市、柴藤光明社長)は、資本金130万円、従業員数48人。川越など5カ所に営業所があり、地元での販売網を持つ。親会社の丸広百貨店は1949年創業。埼玉県西部地区を中心に百貨店10店舗を展開する。資本金は1億5千万円、従業員数は2600人。 今回の事業譲受により、KNTツーリストは首都圏に新たに5カ所の営業拠点を確保することになる。「首都圏域での店舗網が充実し、販売力の強化につながる」(KNT総務・広報部)。 KNTツーリストは来年1月1日付けで、KNTグループの店頭販売中核会社としてスタートする。
JR東日本とJR東海JR西日本は12月1日から来年3月31日まで「JAPANESE BEAUTY HOKURIKUキャンペーン」を実施する。同キャンペーンを通じて冬の北陸の魅力を発信し誘客を図るのが狙い。 利便性の高い北陸へのきっぷや旅行商品を発売するほか、北陸観光をより深く楽しめるように、おわら風の盆や金沢のお座敷体験などの体験メニューに加え、観光ガイドや2次アクセスなどを整備した。 3社がそれぞれのネットワークを生かし、駅や車内のポスター、パンフレットなどで共通のビジュアルを使い、宣伝を展開するほか、キャンペーンウェブサイトをつくる。また、鉄道利用の観光客にはプレゼントや温泉地ごとの特典を用意した。 JR西日本では北陸の指定のエリア内の特急、急行、普通車の乗り降り自由な「北陸乗り放題きっぷ」や京阪神から往復のJR、指定区間のJR乗り降り自由で、主要観光施設入場券、伝統工芸体験(2施設)、周遊バスがセットになった「金沢・加賀ぐるりんパス」を発売する。