「健康産業としての温泉経営を目指しています」。伊豆で温泉旅館「観音温泉」を経営する鈴木和江社長が、宿の歴史、経営理念、泉質などを対談形式で語った。 昭和38年、先代が下田の奥に未開発の山を取得。温泉を掘ったら観音像が出てきたという。湯はph値9.5というアルカリ性の超軟水で、ミネラルウォーターや化粧品も開発、販売している。 7人の旅行作家が寄せた観音温泉周辺の紀行文も楽しい。 発行=現代旅行研究所(電話03-3362-9752)。定価は1500円(税別)。A5判、184ページ。