JTBがこのほど発表した年末年始(12月23日〜来年1月3日の12日間、出発日基準)の宿泊旅行の見通しによると、総旅行人数は0.2%増の3009万4千人で、うち国内旅行人数は0.2%増の2945万人、海外旅行人数も0.2%増の64万4千人。一般的な休みは12月29日〜1月3日の6日間で昨年より1日多く、4日を休めば6日までの9連休で遠距離旅行も可能。曜日並びに恵まれ、わずかながら昨年を上回る人出を予測している。 企業収益の先行き不透明感や原油高による生活用品の相次ぐ値上げ、冬のボーナス水準は企業規模により違いが出るなどマイナス要因はあるが、同社のアンケート調査では年末年始に「旅行に行きたい」と答えた人は昨年を4.5ポイント上回っており、旅行意欲は旺盛だ。 平均的な旅行費用は国内が0.1%増の3万4210円、海外が2.0%増の21万4700円との見込み。 国内旅行では「ホワイトイルミネーションが輝く北海道や本格リゾートの沖縄が人気」とJTB。リッツカールトンやペニンシュラなど都心のラグジュアリーホテルは大晦日、元日ともに軒並み満室。「高額プランから予約が入る傾向があった」。 海外旅行はヨーロッパと遠距離地域が好調だ。