JR西日本とJR九州は2月27日、2010年度に相互直通運転が始まる山陽・九州新幹線直通用車両のデザインと基本仕様を発表した=写真。日本の美しさ、力強さ、りりしさを表す「凛」をコンセプトにした車両デザインで、日本の伝統文化の色濃く残る関西・九州圏をアピールする。 直通運転用車両は両社が共同開発を進めるもの。N700系車両をベースにした。最高速度は山陽新幹線管内が時速300キロ、九州新幹線管内は260キロ。8両編成で、グリーン席は24人定員、指定席は282人定員、自由席は240人定員。全席禁煙で、喫煙ルームを4カ所設置した。モバイル用コンセントや車内防犯用カメラも設置する。 ボディカラーには、伝統的な陶磁器の青磁を思わせる白藍色を使用し、洗練された美しさを表現。側面ラインの濃藍で、力強さとスピード感を、金色のラインで、品格とプレミアム感を出した。 今秋の完成予定で、完成後には試験運転を行う。