JR東日本は訪日外客向けのインターネット指定席予約サービス「JR−EAST Shinkansen Reservation」を今月25日から始める。外国人客が日本に出かける前にインターネット上で新幹線などの指定席を予約できる。 予約できるのはJR東日本管内の新幹線と主な在来線特急(成田エクスプレス、スーパーひたち、フレッシュひたち、スーパーあずさ、あずさ、かいじ、スーパービュー踊り子、踊り子)。 利用客が希望列車、乗車日、切符の受け取り箇所と受取日をネット上で指定すると、JRから予約回答メールを利用客に返信。利用客は予約結果メールのプリントを提示して切符を受け取る。 利用には会員登録が必要。登録は無料だが、クレジットカードの登録が必要。利用客は切符を受け取る際にメールの返信プリントとともに、登録したクレジットカードを提示する必要がある。 予約は乗車日の1カ月前から3日前の午後5時まで、受け取りは乗車日前日の午後9時まで可能(いずれも日本時間)。 外国人向けのフリーパス「JR EAST PASS」などの利用客も同サイトで席を予約できる。サイトでは列車の時刻や運賃検索もできる。 サイトは英語で展開。アドレスは「http://jreast-shinkansen-reservation.eki-net.com」。08年度に年間2万席の販売を見込む。
「洞爺湖サミット応援企画」と題し、JR北海道とJTB北海道、日本旅行北海道、KNTの4社は4月1日から、共同で観光付き無料アクセスバス「有珠号」を運行するとともに、このバスを組み込んだ旅行商品を発売する。 有珠号は4社が発売する旅行商品専用で、6月30日までの期間、JR洞爺駅〜洞爺湖温泉間に2台投入、金・土曜と休日に走らせる。例えば有珠1号は洞爺駅を出発し、昭和新山や有珠山、レークヒルファームをまわり、各ホテルまで運行する。 旅行商品はいずれも洞爺までの往復JRと洞爺湖温泉での宿泊、有珠号をセットにしている。
全国旅行業協会(ANTA)の事務受託会社である株式会社全旅(池田孝昭社長)は6日、創立35周年記念式典を石川県・和倉温泉の加賀屋で開いた。ANTA会員や全旅クーポン受入会員など約350人が参加し、盛況だった。 冒頭のあいさつで池田社長は「生みの親であるANTAは公益法人改革で大変な時期。35歳の親孝行として、5800ANTA会員の仕事の手伝いを頑張らなければならない」と意気込みを語り、旅館・ホテルなどのクーポン受入会員には「なくてはならないパートナー。その理解と協力によって事業が着実に推移している」と謝意を示した。その上で「頼りがいのある全旅を目指すので、今後も皆様の大きな力をいただきたい」と一層の協力を懇願した。 続いて、ANTAを代表して木村茂男副会長が登壇。二階俊博会長のメッセージを「ANTAの保険事業を担う会社として発足し35年、ANTA会員の信用の向上と旅行業界の発展に努めてきたことに深く敬意を表する。ANTA会員の良きパートナーとして、今後の観光産業の担い手として、さらなる躍進を祈念している」と代読した。 式典は、柴田耕介・国土交通審議官を招いての記念講演「観光庁の設置を控えて」のほか、演歌歌手・三船和子さんのミニコンサートもあり、豪華なプログラムで35周年を祝した。
KNTと角川クロスメディアが共同出資して設立する、地域情報提供会社「ティー・ゲート」の新社長に、KNT取締役執行役員の岩橋伸行経営企画部長が就いた。 ティー・ゲートはテーマ性の高い旅行商品や体験型・交流型旅行プログラムのWEBサイト上での紹介、販売会社。 KNTが55%、角川が45%、計8億円を出資する。またKNTから4人、角川から3人の取締役を送る。 同社は6日付で設立。営業は6月をめどに始め、10月にサイトの正式リリースを予定する。1年目の販売目標は20億円。 ◎岩橋伸行氏(いわはし・のぶゆき) 76年上智大学法学部卒、KNT入社。02年業務推進部長(人事グループ)。05年執行役員経営企画部長、07年より現職。54歳。東京都出身。
近畿日本ツーリスト(KNT)は、海外旅行の観光素材に精通した社員を目的地別に養成する「トラベルアドバイザー」という社内制度で、初開講の台湾コースを修了したグループ社員624人をこのほど認定した。修了者を台湾観光協会が公認することになり、2月22日には台北市にある台湾交通部観光局を19人が訪問、認定証を手渡された。 トラベルアドバイザー制度は、国・地域別に自然、歴史、文化などの知識を習得することで、販売力や企画力、提案力を強化、販売拡大につなげるのが目的。担当部署を問わずグループ全社員を対象に試験を実施している。 台湾を訪問した19人は、同観光協会の張学労会長の同席のもと、台湾交通部の頼瑟珍観光局長から認定証を授与された。代表であいさつしたKNTのECC事業本部カンパニー中央法人旅行支店の福岡美雪さんは「試験は大変だったが、台湾を知る良い契機になった。今後の誘客に生かしたい」と抱負を語っていた。
JTB関東は10日、旅行中に排出するCO2を自然エネルギーの購入で相殺する「CO2ゼロ旅行」の国内個人向けバス旅、第2弾を発売した。CO2ゼロ旅行は、団体向けは好評だが、昨年8月に発売の個人向けは催行に至らず。その後、環境意識が高まってきたことから、シリーズ化を見据えて第2弾を打つ。 JTBサン&サンとの共同企画。取手、守谷、土浦、つくばの北関東エリアを発着地として、東京・お台場の人気スポット巡りと房総でのイチゴ狩りを目的とする2コースを設定。日野自動車の東京都環境性能AA評価バスも使用し、旅を楽しみながらエコについて考えるツアーにしている。 昨年4月に発売のCO2ゼロ旅行は、修学旅行や職場旅行などで約1万5千人の申し込み。国内個人向けは、発着地を広げるなどの追加コースを含めて08年度に2千人の取り扱いを目指す。