群馬県観光審議会(会長・宮崎謹一県観光国際協会理事長)は17日までに、観光振興計画(08〜12年度)をまとめ、大沢正明知事に答申した。答申は宿泊客や外国人旅行者などの増加に努め、12年度の観光客総数を06年度比12%増の7千万人とする方針を盛り込んだ。県は答申を受け、3月中には計画を正式決定する考えだ。 答申は、県の現状について(1)観光客総数はピーク時(01年度)に比べ6%減少(2)日帰り客が圧倒的に多く、宿泊客は減少している(3)外国人旅行者は増加しているが、近県と比較すると少ない(4)地元の食材を活用しきれていない──などと分析、課題として宿泊客や外客増加への取り組み、県産品の提供や開発、観光イメージの向上を挙げた。 その上で、「群馬へ誘う」「群馬でもてなす」「群馬をみがく」の3つの方針を打ち出し、市町村などと連携して観光地づくりを推進すべきだと強調した。 目標については、06年度の実績を4年間で10%アップさせるとし、観光客数は7千万人(06年度6215万人)、宿泊客数が900万人(同805万人)、外客は11万人(同7万3千人)、観光消費額1660億円(同1482億円)とした。 宿泊客の増加策については、近県と連携して広域観光ルートを整備することなどを提唱し、外客が観光しやすいよう多言語表記の整備を盛り込んだ。 このほか、(1)観光客の要望にこたえたプランの用意(2)県の食材を活用した料理の提供(3)「富岡製糸工場と絹産業遺産群」を学びの場として活用(4)各地にある「地域の宝」の発掘──などに取り組むよう求めた。
金沢市は長野市と連携し、春の観光シーズンに向けた観光PRの一環として、共同誘客ポスター=写真=を作成、13日から首都圏の主要駅などに掲出した。JR東日本とJR西日本が協力している。 金沢市は14年に予定されている北陸新幹線金沢開業をにらみ、首都圏からの誘客と都市間交流を目的に昨年2月、長野市と「集客プロモーションパートナー都市協定」を結んでいる。ポスター掲出は、協定を結んで初めての具体的な事業となる。 ポスターは金沢市主計町の桜並木と長野市・戸隠の桜並木が一本の道でつながっているように見えることから、「新しい観光ルートが金沢開業により生まれることをイメージした」と金沢市観光交流課。 首都圏144駅と長野支社管内25駅は26日まで、金沢支社管内49駅は28日まで掲出する。 金沢市はまた、7月に予定されている東海北陸自動車道の全線開通を見据え、愛知県の岡崎、豊田両市、岐阜県高山市と観光交流都市協定、群馬県高崎市と友好交流都市協定を結んでいる。
東北6県と新潟県の官民がつくる「東北観光推進機構」(会長=幕田圭一・東北経済連合会会長)は17日、JR東日本と連携して携帯電話用の情報サイトを立ち上げた。同サイトを通じて東北のさまざまな情報を発信し、特に首都圏域での東北のファン拡大と観光誘致促進を図る。 立ち上げた「東北観光キャンペーン・モバイルサイト」は、東北の情報を季節に応じたキャンペーンを通じて提供するもの。第1弾企画として4月1日から5月20日まで、「東北桜・モバ旅キャンペーン」を行う。会員に登録すると、新潟を含む東北の桜の名所160カ所の開花状況のほか、駐車場やトイレ、売店などの情報が検索できる。地図情報も取得可能。写真の投稿もできる。 サイトトップページは常設。東北6県と新潟県、仙台市の観光サイトへのリンクを張り、会員登録なしで手軽に情報を得られるようにした。今後、コンテンツの充実や同機構単独でのサイト立ち上げも視野に入れる。 期間中にはプレゼントキャンペーンも実施する。指定された場所の写真を添えてアンケートに答えた人の中から抽選で320人に、大吟醸酒など各県・市の名産品を贈る。このほか120人にJR東日本の「びゅう商品券」を贈る。 会員登録は、専用チラシや同機構のホームページに掲載されたQRコードからアクセスして行う。登録料は無料。
滋賀県のおごと温泉観光協会は15日、JR湖西線おごと温泉駅前に「おごと温泉六角足湯」をオープンさせ、開湯記念式典を行った=写真。足湯は、同日から「雄琴駅」が「おごと温泉駅」に改称されたのを記念して開設した。年中無休で無料。オープン日には多くの観光客や住民でにぎわった。 観光協会の佐藤祐子理事(びわ湖花街道専務取締役)は「駅名改称により、かつての歓楽街のイメージを払しょくし、『おごとは温泉地』という当たり前のことをアピールしたい。足湯は地元への恩返しという思いから作った」と語った。 六角足湯には源泉を使用している。泉質はアルカリ性単純温泉。建物は、比叡山延暦寺の門前町、坂本にある早尾地蔵の建物を模して六角形の形をしている。足湯の広さは約9平方メートル。観光協会が630万円をかけて整備した。利用時間は午前10時から午後5時まで。 観光協会では、今回の駅名改称を記念した宿泊プランや湯めぐりプランなどの企画を準備している。
兵庫県などは18日、東京都千代田区の都道府県会館で、4月18日から5月11日まで姫路市で開催する「姫路菓子博2008」の記者説明会を開いた。姫路菓子博広報宣伝局長を任されたタレントの松浦亜弥さんも駆け付けた。 松浦さんは「甘い物が大好きなので楽しみ。女性も、男性もぜひお越し下さい」とPR。井戸敏三兵庫県知事は「兵庫は和、洋、中と3つの菓子文化を持つ菓子どころ。おもてなしの心で迎えたい」と意欲をみせた。 菓子博の会場は、姫路城周辺の約15ヘクタール。期間中には約7千点以上の菓子が集まる。 前売り券50万枚はすでに完売したという。