国土交通省は14、21の両日、東京都内のホテルで、「地域が提案する魅力ある旅行商品説明会」を開催した。全国の31地域が、旅行商品化を目指す観光素材をプレゼンテーション、旅行会社との個別商談も行った。旅行会社は約30社が出席。説明会は昨年度に続く開催で、地域と旅行会社の協働、連携を強化し、新たな旅行商品の造成、流通させるのが狙いだ。 14日は東日本エリアの15地域、21日は西日本エリアの16地域が参加。自治体や観光協会、観光事業者の担当者らが、地域の観光資源を生かした商品素材をアピールした。 例えば、京都府舞鶴市は、明治から大正期に建てられた赤れんが倉庫群、旧海軍の鎮守府として栄えた歴史などを生かし、「ノスタルジックな港町」をブランドとして打ち出す。英国ポーツマス市が姉妹都市であることから、同市ゆかりの小説家、「シャーロック・ホームズ」シリーズのコナン・ドイルをテーマにした博覧会を10月18日〜11月30日に開催することなどもPRした。 説明会に参加した地域は、国交省が地方ブロックごとに有識者や旅行会社を集めて設置した「観光まちづくりアドバイザリー会議」からのコンサルティングなどを受け、観光素材の掘り起こしに取り組んできた。