一休.comは1日、利用者に1%のポイントを還元する「一休ポイントサービス」を始めた。ポイントの原資は宿泊施設に転嫁せず、一休が負担する。宿泊施設から受け取る手数料率8%は変えない。 ポイントの付与は「事前カード決済プラン」の税抜き予約金額に対して行う。100円につき1ポイントを付与する。ポイントの有効期限は付与月から2年間。利用者が獲得したポイントは、1ポイント1円で事前カード決済プランの宿泊に使用できる。付与は4月1日から開始。貯めたポイントは来年1月9日以降の予約分から使えるようにする。 ポイントサービスの導入には、利用者の直前取消しを防ぎ、事前カード決済用宿泊プランの利用を促進する狙いがある。 ポイントの付与と利用は事前カード決済用の宿泊プランに限って始めるが、一般の宿泊プランへの拡大も視野に入れる。ポイントの利用範囲を高級レストラン予約サービス一休.comレストランなどに広げることも今後検討する。 ポイントサービスは、楽天トラベル、じゃらんnetも行っているが、利用者に還元する原資はいずれも宿泊施設が負担している。
子育てにやさしい住まいの認定事業などを行うミキハウス子育て総研(藤田洋社長)は4月から、赤ちゃん同伴旅行がしやすい観光地の選定事業を始めた。これに先立ち第1弾として山梨県北杜市を選定。今後も観光地などを対象に選定を進め、各観光地のサービス向上と子育て支援を進める。今年度は10エリアの認定を目指す。 選定事業「ベビーズヴァカンスタウン選定プロジェクト」は、0〜3歳の子どもを持つ家族の旅の目的地として、ハードとソフトの両面のサポート体制を整えている地域を選定するもの。市町村や温泉地など地域が一体となって整備を進めているところを認定する。 実際に乳幼児をもつ母親の意見を参考にし、選定基準を作った。ただし選定対象が自治体、地域、エリアなど幅広いため、基準の「子ども受け入れ可能な宿の数」「自然体験ができる施設数」などには幅を持たせた。今回認定を受けた北杜市の場合も完全に基準をクリアしているわけではないというが、「子連れが十分安心して楽しめるベビーズヴァカンスタウンのイメージにぴったり。市としてリトリートツアーに取り組んでいるという実績もあって、選んだ。今後6月ころまでにタウンマップや標識の整備などもすすめばよいのではないか」(藤田社長)。 藤田社長は「乳幼児連れのお母さんは、リフレッシュも含め、子どもと一緒に旅行したいと考えている人が多い。地元の人との顔の見える交流などをすることで、自分のふるさとに帰ってくるように、子連れのリピーターになってくれれば」と述べたほか、「子どもの学校を気にする必要がないため、子連れママは平日が動きやすい。平日需要の喚起にもつながるのでは」とニーズの掘り起こしに期待感を示した。 選定は年2回実施。書類選考や2度にわたる現地調査などを経て選定する。選定費は雑誌への広告掲出や個別コンサルティング費用など含め300万円。3年ごとに再評価を実施し、選定のし直しも行うという。