帝国データバンクによると、昨年度(4月〜今年3月)のホテル・旅館経営業者の倒産は111件、負債総額は1710億2400万円だった。前年度に比べ、件数は18件、負債総額は506億7300万円、それぞれ増加した。 月別の倒産状況をみると、10件以上の2ケタ倒産が4、7、9〜11、3月の6回。前年の4回(5、9、12、3月)を上回った。負債総額も、100億円以上が4、9〜1、3月の7回で、前年の3回(6、12、3月)を上回った。 3月単月は倒産件数10件、負債総額164億8千万円で、前年同月を5件、18億6300万円、それぞれ下回った。
中小企業庁はこのほど、今年1〜3月期の中小企業景況調査の結果を公表した。それによると、全産業の業況判断DI(「好転」とする企業割合から「悪化」とする企業割合を引いた値)はマイナス29.8で、前期比3.9ポイント悪化した。8期連続でマイナス幅が拡大し、同庁では「中小企業の業況は悪化している」とコメントしている。 調査は全国の中小企業1万8884社に聞き取り方式で実施した。回答数は1万8120社で回答率96.0%。 業種別では、製造業がマイナス25.3で前期比6.2ポイント悪化。5期連続で悪化した。非製造業はマイナス31.6で同3.3ポイント悪化。6期連続で悪化した。 飲食・宿泊業はマイナス32.3で、前期比4.6ポイント悪化した。マイナス超ながら昨年7〜9月期まで3期連続で好転していたが、これで2期連続の悪化となった。今年4〜6月期の見通しは、今期比1.1ポイント改善のマイナス31.2になる見通し。