青森県は、県内の観光資源などに関する知識を問う「あおもり検定」を新たに始める。検定実施により多くの人に青森県の魅力を再確認してもらうのが狙い。2010年に控えた新幹線延伸を見据え、観光サービス事業者らの資質向上を図る狙いもある。 検定は、青森県全域の自然、歴史、文化、産業、観光など地域の魅力についての知識を問う。10日に新たに発刊した公式テキストから出題するが、「今回は初級のみの試験のため、基本的な知識を問う問題が中心」(青森県商工会議所連合会)。 出題数は100問以内で、出題方式は択一式。90分間で回答する。合格基準は正答率70%以上。 青森県商工会議所連合会は現在、ポスターなどで広く受験を呼びかけ、1200人程度の受験を見込んでいる。同連合会は「県内外問わずより多くの人に受験してもらい、青森の魅力を再認識してもらうきっかけとしたい」と意欲を示す。 来年以降には、中級試験の実施も視野に入れる。上位試験の合格者には観光施設での優待などの特典をつけることも検討している。 検定は8月24日に、同県10市町で実施予定。受験資格に制限はない。申込期間は、6月23日〜7月24日。受験料は一般3千円、高校生以下が2千円。公式テキストはA5版、約240ページで、税込み1785円。同県内書店のほか、インターネットでも購入できる。
東京都は17日、東京・西新宿の都庁内に日本各地の魅力をPRする情報発信拠点「全国観光PRコーナー」を開設する。同日は石原慎太郎知事や宮崎県の東国原英夫知事らが出席し、開設記念式典を行う。 コーナーが設けられるのは第1本庁舎2階。全国の観光パンフレットなどを置くとともに、イベントスペースを設け、各自治体の観光や物産などのPRの場にしてもらう。今月は宮崎県(17〜30日)、5月は和歌山県(7〜16日)、石川県(17〜23日)、埼玉県(26〜30日)がイベントを行う予定。 都では「国内外の旅行者を含め年間約190万人が訪れる都庁舎を利用して、観光PRに役立ててもらえれば」(観光部企画課)と話している。
江戸時代の頃から桜の名所として知られる有馬温泉。「有馬さくらまつり」が6日、神戸市北区の有馬川親水広場で開催され、茶会のほか、ステージのショーなどを観光客ら約600人が楽しんだ。 特設ステージでは、芸妓おどりや神戸市立フルーツ・フラワーパークで上演されている神戸モンキーズのショー、地元神戸を中心に活躍するシンガーソングライターの石田裕之さんのコンサートが行われた。 また、6〜8日には善福寺で夜桜茶会が開かれた。旅館の宿泊客は無料で参加でき、夜桜だけでなく、芸妓の踊りなども楽しんだ。ライトアップは桜の見ごろの15日まで実施された。 有馬温泉の桜は、有馬川沿いのソメイヨシノをはじめ、善福寺の樹齢270年の糸桜(しだれ桜)が美しい。温泉街に近い鼓ケ滝公園の有明桜は有馬六景の1つに数えられている。
観光分野を核にメディア事業を展開するアイーダ(岩崎徹社長、本社・東京都渋谷区)は11日、体験プログラムなどの地域が発信する観光情報を消費者向けに紹介するウェブサイト「チキタビ」(http://tikitabi.com/)を開設した。現在、47都道府県のプログラム約5千件をはじめ、イベントやグルメの情報などを掲載。自治体や観光協会、観光事業者などが無料で情報を掲載できる。 地域と消費者を結び付ける観光情報プラットフォームを目指している。「観光を通じた交流人口の拡大で地域活性化に貢献したい」と同社。09年3月末までに、体験プログラム5万件を含む10万件の情報を掲載する考え。 体験プログラムの掲載例は、北海道の牧場が主催する乳搾りなどの酪農体験、群馬県の博物館による恐竜の化石発掘体験、長野県のテーマパークが提案する縄文人変装体験など。このほかにもイベントや観光スポット、グルメ、土産品などの情報を掲載している。 体験プログラムなどの情報掲載は、独自の入力画面を通じて、24時間受け付ける。一方、サイトを訪れる消費者も、掲載内容についての感想などの書き込み、写真掲載などが可能になっている。