留学や海外生活を支援するサクシーオ(東京都港区、山本栄弘社長)はこのほど、日本に滞在する外国人留学生や旅行者を受け入れる旅行型ホームステイプログラム「Homestay in JAPAN60」を始めた。まず7月末までにアメリカ人留学生20人を受け入れる。さらにホストファミリーを増やし、留学生や旅行者をコーディネートしていく。 同社では、このホームステイプログラムを通じ、2010年までにホストファミリーへの登録を1千軒に、留学生や旅行者などの受け入れ数を累計300人にする目標を掲げている。 ホストファミリーのうち半分は団塊世代を中心に確保したい考え。団塊世代は、子どもたちが独立し、留学生や旅行者の受け入れに、自宅の部屋などを活用できるケースが多いためだ。 セカンドライフを考えている団塊世代などに対し同社は、「外国人を受け入れることで、国際交流に携わり、国際感覚を育めるようなる」とアピールし、ホストファミリーへの登録を呼びかけている。 ホストファミリーは、寝具、勉強机付きの個室、または一部屋を提供。相談に応じて、1泊だけの短期ステイを受け入れることもある。 ホストファミリーへの報酬は、朝夕の2食付きプランの場合、同社が1泊あたり4千円を留学生などから徴収し、そのうち2千円を支払う方式になる。 登録を希望する家庭に対しては、同社が訪問して住居環境などを調査。条件に応じて留学生などを仲介する。 受け入れ期間中は、同社が、留学生や旅行者とホストファミリーとの間に立ち、トラブルなどに24時間態勢で対応する。 同社では、VJCの動き、団塊世代の大量定年退職などを背景に「旅行型ホームステイプログラムに関心が高まっている。今後参入してくる旅行会社も増えるのでは」と話す。
国土交通省は10日、「YOKOSO!JAPAN大使」に認定した英国のマーティン・バロウ氏に任命状を授与した。バロウ氏は「2010年の訪日外客1千万人達成はベリー・イージーだ」と笑顔をみせ、「人数の伸びは中国や韓国だと思うが、ヨーロッパからの訪日促進に力を入れたい」と意欲を語った。 大使の任命式は1月に行われたが、バロウ氏が参加できなかったため、同日、本保芳明・総合観光政策審議官が、国際観光振興機構の間宮忠敏理事長らの出席のもと、総観審室で任命状を手渡した。 バロウ氏は、昭和50年に商社の幹部として日本に赴任した経験を持ち、退職後、英国の「Japan Society」の副会長として日英交流を促進、執筆活動などを通じて日本のPRに貢献している。 英国からの訪日拡大策について、バロウ氏は「言葉が通じない、物価が高い、遠いといったイメージが先行し過ぎており、これらを克服しなければならない。英国の若者は特に日本のファッションやコミックといった『クール・ジャパン』に興味が強い」と指摘。今年の日英修好通商条約締結150周年の記念行事、来年10月の大相撲ロンドン場所などを訪日PRに活用するように提案した。