著者の小林しのぶさんは駅弁の食べ歩きを20年以上続けてきた旅行作家。小林さんが、人気駅弁を開発した女将「駅弁女将」にスポットを当て、駅弁誕生までの秘話、駅弁作りにかける情熱などを女将の視点に立ってまとめている。 例えば9人の女将のうちの1人、三重県松阪市にある「ドライブインあら竹」を経営している新竹浩子さんについては、BSE騒動の風評被害のさなか、黒毛和牛を使った日本初のメロディー付き駅弁「モー太郎弁当」を開発した奮闘エピソードなどをつづった。 同書は駅弁にまつわるエピソードの他に、9人の女将に対して「趣味」「好きな音楽」など女将の人物像を浮かび上がらせる6つの質問への回答なども紹介している。 発行=ぶんぶん書房(TEL03・5159・8527)。サイズは四六判、149ページ。定価1200円(税別)。