マスターカード社は17日、VJCを支援するジャパン・プロモーションを展開すると発表した。手始めに、18日から「マスターカードエンジョイ・キャンペーン」と銘打って、JTBグループの訪日ウェブサイトに専用ページを開設、特定施設の予約や利用の際、限定サービスが受けられるなどの特典を用意した。 同社は、「世界中のカードホルダーがマスターカードの利用を通じて、日本への関心を深める一助になれば」と話している。 同キャンペーンはVJC実施本部が後援し、JTBの協力を得て実施。期間は7月末まで。JTBグローバルマーケティング&トラベルのサンライズツアーカウンターなどでも告知する。 専用ページはウェブサイト、ジャパニカンドットコムに開設する。また、海外で発行されたマスターカードホルダーが日本に滞在する際、秋葉原のラオックスや三越の日本橋本店、高島屋日本橋本店、成田や羽田空港のデューティーフリーショップ(DFS)などで一定額以上の買い物をすると、賞品をプレゼントする。
HISグループのインバウンド専門会社、HISエクスペリエンス・ジャパン(HEJ)は15日、外国人向け体験プログラムの動画配信を始めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」を利用することで、同社のプログラムの内容を世界に発信、アピールする。 刀の構え方や立ち回りなどを稽古する「サムライ道場」や、浅草で和太鼓を体験する「今、和太鼓が熱い〜和太鼓体験と浅草散策」など8種類の日本体験プログラムの動画を同社サイト(http://hisexperience.jp/)で見られる。動画を見て気に入ったプログラムがあれば、サイト上で予約できる。4月中に全22種類の動画をそろえる。投稿した動画はHEJのサイト上でも視聴できる。 ユーチューブという巨大メディアで実際のプログラムを世界中に発信することで「(HEJサイトへのアクセス数に対する)成約率が上がってきている」(HEJ)。
国際観光振興機構(JNTO)は18日、07年の訪日外客数の確定値を発表した。それによると、前年比13.8%増の834万6970万人と過去最高を記録した。VJCの宣伝効果、円安基調などがプラス要因として働き、韓国、台湾、中国などアジアを中心に大幅に伸びた。 国・地域別では、韓国が同22.8%増の260万694万人で過去最高に。訪日外客数全体に占める割合は31.2%だった。99年以来、9年連続して首位の座を確保。 台湾は同5.8%増の138万5255人と過去最高を記録。航空座席供給量の増加、地方空港へのチャーター便の運航などが訪日客増につながった。 中国は同16.1%増の94万2439人。好調な経済などが影響し、訪日客が年間で初の90万人台を超えた。香港は同22.6%増の43万2042人。 半面、米国は同0.1%減の81万5882人。「訪米日本人の減少などの理由で日米航空路線が05年冬季から縮小傾向にある」とJNTO。 豪州は同14.1%増の22万2518人。タイは同33.2%増の16万7481人。カナダは同5.4%増の16万5993人。シンガポールは同31.1%増の15万1860人。英国は同2.5%増の22万1945人。フランスは同17.0%の13万7787人で、ドイツは同8.5%増の12万5193人。 出国日本人数は同1.4%減の1729万4935人と過去4位だった。40歳未満の出国減が全体の伸びを押し下げた。