JALやANAなど国内航空路線を運航する航空会社各社はこのほど、ゴールデンウイーク(GW)期間中(4月25日〜5月6日)の予約状況を発表した。JALグループ(JAL、JTAなど7社)は予約数が対前年比3.1%減、ANAグループ(ANA、ANKなど6社)は2.5%減となった。各社とも提供座席数を絞っており、予約数にも影響している。上りのピークは5月3日、下りのピークは5月6日。 JALは219万5168席を提供。前年比2.9%減少となった。ANAも提供座席数は229万8051席で、3.0%の減少。提供座席数、予約数とも減少しているが、予約率は両社とも65%前後で前年並み。 JALとJEXは沖縄方面が好調で、予約人数は前年比1.3%増。その他方面は前年を割り込んだ。 ANAは九州方面が好調で、前年比5.7%の増加。「特に、羽田〜福岡、長崎、熊本路線が好調」(ANA広報室)。日並びから5月の予約が好調で、予約数は2.9%増の81万人。 スカイマークは前年比4.7%減の15万3804席を提供し、予約数は1.8%減。このうち羽田〜那覇便の予約数が27.0%増と好調。 エア・ドゥは前年比1.4%増の7万3815席を提供し、予約数は9.0%の減少。方面別では旭川〜東京便が3.4%増と好調だが、女満別〜東京便は提供席数を33.8%の減らしたこともあり、予約数も48.5%と減少した。 スターフライヤーは4万4922席を提供。羽田〜北九州便は、前年比16.9%減の3万1098席を提供し、予約数は1.2%減。
JTBは、団塊の世代を対象に夏季休業中の大学施設で郷土色豊かな講義を実施していた「シニアサマーカレッジ」を08年から通年で実施する。名称を「シニアカレッジ」と改め、このほど受講者の募集を開始した。 シニアの参加者に学生との交流も楽しんでもらいたいとする大学側の意向を反映したもの。夏期の休業時でなくても、1、2教室の空きがあれば講義できると考えた。 参画校には、琉球大学と海外初の台湾大学を加えた。講義のテーマは「南の楽園で過ごす遊学の時間」(6月下旬)、「故宮博物院や台湾の文化、言語など」(10月上旬予定)。このほか8月下旬から10月末までの期間に信州、弘前、岩手、宮崎、香川、岐阜の各国立大学、計7校で実施する。 昨年は国立大学9校で開講。今年は「地域アカデミー」の名称により私立大学4校で同様な講義を始めるため、参画校は12校に拡大する。
楽天トラベル(東京都品川区、岡武公士社長)と韓国観光公社(=KTO、韓国ソウル特別市、オ・ジチョル社長)は18日、日本人観光客の訪韓拡大を目的とした業務協約を締結した。協約の期間は4月30日から12月31日まで。 5月21日、楽天トラベル内に「2008年日韓交流年記念特集ページ」を新設して韓国への誘客を図る。高級スパ、食事券などが当たるプレゼントキャンペーンやソウル、釜山、済州島のエリア情報紹介などを行う。韓国の電子マネー「T−money」付きダイナミックパッケージ商品も発売する。同特集ページはKTOのサイトと相互リンクする。 18日、ソウル市内のKTO本社会議室で開いた締結式で、オ・ジチョルKTO社長は「2008年日韓交流の年に、国境のないインターネットを活用した合同キャンペーンを展開することになった。観光市場の新しいトレンドを開発し、FIT旅行客に対して良質なサービスを提供できることをうれしく思う」とあいさつ。 これに対し岡武公士楽天トラベル社長は、「日本ナンバー1旅行サイトとして、KTOと共に韓国の素晴らしさを伝えていくことになり大変うれしい。楽天グループ3600万人の会員に向けて積極的なPR活動を行っていく」と抱負を述べた。
日本旅行業協会(JATA)が調査した主要6社の海外パッケージツアーの販売は、1〜3月は2月のアジア方面を除き厳しい実績。全方面計で1月が8.9%減、2月が6.6%減、3月が13.8%減だった。 調査は4月中旬に実施した。調査対象は、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、阪急交通社、ジャルパック、ANAセールの6社。 4〜6月の予約状況は、19.2%減、0.5%減、8.3%減。「ゴールデンウイークは、曜日配列の影響から、4月出発は不調で5月出発は、近場を中心に好調」(調査した旅行会社)。中国は低調だが、アジア方面は韓国人気が復調しつつあり5月以降好調という。