国際観光振興機構(JNTO)は5月28日、4月の訪日外客数が前年同月比9.3%増の78万200人で、4月としては過去最高になったと発表した。VJCの宣伝効果、航空便の拡充、クルーズ需要などが訪日旅行者の増加に結びついたと分析している 国・地域別訪日客については、韓国は同6.9%増の20万3800人。日韓観光交流年のキャンペーン実施などが奏功し、初めて20万人を超えた。 台湾は同12.9%増の14万700人でチャーター便の運航、クルーズ船の運航の再開などが訪日旅行の需要に大きく貢献した。中国は同29.4%増の10万3200人と大幅な伸びを示した。VJCの広告宣伝効果、桜観賞ツアーの人気などから初めて10万人を超えた。 フランスは同14.5%増の1万7400人。今年が日仏観光交流年・修好友好150周年にあたり、JNTOがこれにちなんだキャンペーンを行ったところ訪日旅行促進に結びついた。ドイツは同7.0%増の1万1500人。 タイは同30・8%増の3万5500人、豪州は同8.0%増の1万9100人、シンガポールは同16.9%増の1万3500人だった。タイ、豪州、シンガポールの3カ国の訪日客は4月としては過去最高の実績となった。 一方、減少した市場をみると香港は同4.0%減の3万6500人。航空便の拡充、VJCの宣伝効果などの影響で訪日客は増加基調にあるものの「昨年4月だったイースター休暇が今年は3月となったため、減少した」とJNTOは話す。 米国は同7.5%減の6万9200人。景気の後退、訪日旅行商品の値上がりなどがマイナスに作用した。英国は同9.4%減の1万8900人。カナダは同0.6%減の1万4600人。 出国日本人数は同8.0%減の118万7千人。ゴールデンウイークの日並び、訪中旅行の手控えなどが海外旅行の阻害要因となった。
はとバスは、JTBグローバルマーケティング&トラベルと共同運行している訪日外国人観光客向けパッケージツアー、サンライズツアーの中に体験型ツアー4コースを新たに設定した。 ツアー名は「ジャパニーズカルチャー」シリーズ。「訪日外客から日本文化が体験できるツアーを求める声が高まっている。従来のような、東京の代表的な観光スポットだけを組み合わせた商品展開ではニーズに対応できない」(同社)として商品造成した。 第1弾として、「浅草・着物着付け体験」「江戸風流屋形船」「盆栽・茶の湯体験&おいらんショー」などを発売。例えば、盆栽・茶の湯・おいらんショー(JR浜松駅発着)では、BONSAI美術館で盆栽見学と日本茶を体験した後、シアターレストラン六本木香和でおいらんショーを見る。ツアー代金は7500円。 最少催行人員は2人。全行程、日本人の通訳ガイドが同行する。言語は英語。