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  トラベル ■第2472号《2008年6月21日(土)発行》  

JATA新会長に日本旅行社長の金井耿氏
金井耿氏


 日本旅行業協会(JATA)は13日、通常総会を開き、日本旅行社長の金井耿氏を新会長に選んだ。就任のあいさつで金井新会長は「大変難しい時期だが、会員各社の繁栄につながるよう、協会の活動が皆さまの役に立つ形で展開できるよう頑張って努めていく。新しい役員のメンバーと会員の力添えをいただき、全力で取り組んでいきたい」と意気込みを述べた。

 JATAが最も注力するのは2010年に日本人海外旅行者数を2千万人にする「ビジット・ワールド・キャンペーン」(VWC)だが、その達成は容易ではない。大手旅行会社の海外パックツアーでは、航空各社が燃油サーチャージの値上げを予定する7月、さらに8月に人員ベース10%前後の落ち込みも見られる。自ら語る「大変難しい時期」の舵を取る金井新会長の手腕が問われる。

 役員改選で、古木康太郎(グローバルユースビューロー会長)、佐々木隆(JTB社長)の両副会長は留任。新町光示会長(ジャルパック会長)は特別顧問に就いた。



KNT、無重量体験ツアーを発売


 KNTはこのほど、同社の国内企画旅行商品ブランド「メイト」から、無重力状態を体験できるツアーを発売した。同社の宣伝部長で、冒険が趣味の「ガチャピン」が無重力状態を体験した様子をパンフレット=写真=やウェブ上で紹介することで、特徴ある体験型旅行を消費者に訴える。

 「ガチャピンチャレンジ体験ツアー 無重力実験飛行 in 名古屋」は、飛行機が勢いをつけ、急角度で上昇、下降することで発生する無重力状態を体験するもの。1時間30分のフライト中に、約20秒間の無重力状態を5、6回体験できる。フライトでは、水が玉になって浮かぶ実験や自分で考えた実験ができる。旅行代金は39万8千円から。



女性の旅応援サイトを大幅刷新 日本旅行

 日本旅行はこのほど、ホームページで展開中の「女性の旅を応援するサイト」を大幅リニューアルした。新サイト名は「旅美楽(タヴィーラ)」(http://www.nta.co.jp/tavira/)。幅広い層の女性、特に20代後半から40代を中心とするアクティブな層をターゲットに、自分に合った旅を容易に見つけられるよう、構成に工夫を凝らした。

 「何もしない旅」「きれいになりたい」「楽しみたい」「お値打ち」など、女性心理をつくサイト構成にした。さらに向上心の高い女性にアピールするための「学びの旅」コーナーを設けた。

 顧客との双方向の取り組みとして、支店の女性スタッフが旅のアドバイスをするメール相談窓口を設けた。

 サイトリニューアルを記念し、プレゼントキャンペーンも実施している。ザ・ペニンシュラ東京やスパリゾートエグゼスの宿泊券などが当たる。



はとバスが低公害バス導入、7月から都内観光で運行

 北海道洞爺湖サミットの開催を間近に控え、環境に対する関心が強まっているが、はとバスはツアー用にハイブリッドバスを導入、7月から都内定期観光コースで走らせる。「サミット開催と創業60周年を記念したフラッグシップ(旗艦事業)の位置付け」(同社)という。

 バスは日野自動車のセレガハイブリッドで4台導入する。はとバスによると、このバスは05年の新長期排出ガス規制に適合、国交省の低排出ガス重量車「NOx&PM10%削減」の認定も受けている。「内燃機関(エンジン車)と比べNOx、CO2などの排出量が大幅に削減される」といい、環境問題に取り組む姿勢をアピールする狙いもある。



JATAが富士山清掃に参加
一生懸命掘り起こす関係者


 日本旅行業協会(JATA)の環境対策部会(糟谷愼作部会長)は6日、富士山の麓でゴミを拾うボランティア活動に参加した。観光と環境の両立を実現させるため、自然を観光資源としている観光地の現状を学ぶことが目的。これまで尾瀬や上高地を訪れ、富士山麓は昨年に続く2回目。

 初めて参加したJATA総合企画・情報管理グループの布施光舟氏は「ポイ捨てされたタバコの吸殻やペットボトルなどの『ゴミ拾い』を事前にイメージしていたが、実際には『ゴミの掘り起こし』。想像以上のゴミの量」と現場を語る。2時間の清掃活動で、45リットル容量のポリ袋で66袋分、ブリキ・トタン板23枚を集めた。しかし、すべてのごみを回収することはとても不可能だったという。

 翌7日は富士山エコツアーを体験。東京からの移動は、環境性能の最も優れた「環境ラベリングバスAA」を利用した。この2日間で環境保全の理解を深めた。



主要旅行業63社4月実績


 国土交通省がこのほど発表した今年4月の主要旅行業者63社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比3.4%減の4796億9154万円で2カ月連続前年割れした。このうち国内旅行は同0.5%減の2901億2938万円。海外旅行は同8.3%減の1824億9018万円。外国人旅行は同22.4%増の70億7197万円と好調だった。

 国内旅行は6カ月ぶりの前年割れ。阪急交通社(前年比7.6%増)、クラブツーリズム(同5.0%増)、ジャルツアーズ(同5.2%増)などが好調。

 海外旅行はゴールデンウイークの日並びの悪さや燃油サーチャージ切り上げの影響から低調で、前年超えは63社中14社にとどまった。

 外国人旅行は、欧州と台湾からの訪日客の伸びが大きく、好調だった。

 旅行商品ブランドの総取扱額は前年同月比6.6%減の1228億7840万円。このうち国内旅行は同0.5%増の714億7955万円、海外旅行は同15.1%減の510億854万円、外国人旅行は同2.5%増の3億9030万円。総取扱人数は同0.8%増の341万1683人。国内旅行は同2.0%増の308万8540人、海外旅行は同10.2%減の30万757人、外国人旅行は同3.7%減の2万2386人。

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