洞爺湖サミットを契機に北海道観光をPRしようと、北海道運輸局は1日、洞爺湖温泉街の空きホテルに「ツーリスト・インフォメーション・センター」(TIC)を開設した。「洞爺湖周辺地域や北海道、さらには日本の観光魅力を発信し、旅行目的地としての認知を高めたい」(国際観光課)という。 TICを開設するのは旧ホテル洞泉閣と旧富士屋ホテルの2棟で、10日まで開館する。各国政府関係者、メディアを対象としているが、「一般人の来館も歓迎」(同)する。 洞泉閣はJNTOが運営にあたり、観光情報の問い合わせに対応するとともに、全国のパンフレットなどを配布する。また、北海道観光振興機構の協力により、北海道の観光情報も提供する。 外国人を対象にした日本文化体験コーナーも設け、お茶や生け花、浴衣の着付けなどを地元の愛好家やボランティアの協力を得て行う。 富士屋ホテルでは、大型液晶モニターを使った北海道観光のDVD放映やインターネット検索による観光情報を紹介するほか、道産ワインの試飲やチーズの試食ができる体験コーナーも設ける。
国際観光振興機構(JNTO)は6月27日、通称として「日本政府観光局」を使用すると発表した。外客誘致や訪日客への観光案内など「政府観光局としての役割」を国内の人々に再認識してもらう狙い。同日から、国内版ウェブページで通称を使用した情報発信を開始。 会員らに向けたレターヘッドでも通称を使用し、認知度向上を図る。 JNTOの役割については07年6月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」の中で「外国人観光客の来訪促進の中核を担う我が国の政府観光局」として位置づけられていた。 海外で使用する英語表記は従来通りで、変更はない。
大阪市は関西8都市(大津市、京都市、堺市、神戸市、姫路市、宝塚市、奈良市、和歌山市)と連携し、6月12日から15日まで香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開催された国際旅行見本市、香港国際旅游展(香港ITE)に出展した。VJC地方連携事業の一環。大阪市と関西8都市が共同で海外の国際観光展に出展したのは今回が初めて。 日本からは国際観光振興機構(JNTO)など14団体が参加した。ITEによると、4日間で約7万人が来場した。今回の出展にあたり、9都市をPRするパンフレットを作成。9都市エリアでの「日本のルーツと秘境」「関西土産」などテーマごとに紹介した。 イベント終了後の16日には、香港の旅行エージェント2社を訪問。関西9都市への商品造成を依頼。「関西地域は食や文化面からも香港人に人気がある香港からの集客に手ごたえを感じた」(大阪市ゆとりとみどり振興局)としている。