韓国、台湾など海外の衛星放送受信システムを開発するメディア・インターナショナル(本社・熊本市)は、全国の旅館・ホテルに向けて同システムの本格販売を始めた=写真。「外国人宿泊客へのサービス向上と誘客促進に効果的」と利用を呼び掛けている。 システムは受信機とパラボラアンテナで構成。専用の配線は不要で、既存の配線を使って簡単に設置できる。客室では難しい操作が不要で、チャンネルボタンを押すだけで衛星放送を受信できる。 すでに同システムを導入しているホテルでは、「本国のニュースが見られると海外からのお客さまから喜ばれた」「海外からの宿泊客や長期滞在客が増えた」「夜中に騒ぐ外国のお客さまがいて、他の日本のお客さまからクレームを受けていたが、システム導入後はそのようなトラブルがなくなった」などの声が上がっている。 システムはリースでの導入が可能。「施設側の負担が軽く、簡単に設置できる」と同社。 このほか同社では、旅館などが撮影した観光地の写真を自館のテレビで放送できる映像放映システムと、現在のアナログテレビを2011年7月25日のアナログ放送終了後も使えるようにする地上デジタル変換システムを開発。各地で設置を始めた。「地デジ対応テレビを導入するのに比べて大幅な経費削減につながる」と同社。 問い合わせは同社全国相談窓口(TEL0120・888・688、FAX0120・651・794、www.media-inter.tv)。
鉄道紀行文学の第一人者として金字塔を打ち立てた作家・宮脇俊三。その長女・灯子氏が父の旅した跡をたどって綴った鉄道紀行デビュー作。 銚子電気鉄道、五能線、山陰本線といったローカル線を中心に全国の12路線を取り上げている。 亡くなった父の著作を手にしたとき、鉄道を深く愛する知らない父の顔を見たという著者。「それで、父とゆかりのある路線を12線選び、乗りに行きました」(後書き)。鉄道に対する愛着とほのぼのした文体は俊三のそれを彷彿とさせる。 また、各路線の取材に同行した小林写函氏のモノクロ写真は旅情をかきたてる。 10日に発売。四六判224ページ。定価は1575円(税込み)。発行=JTBパブリッシング(TEL03・6888・7821)。