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  インバウンド ■第2478号《2008年8月2日(土)発行》  

今年上期の訪日外客数は434万人、過去最高に

 日本政府観光局(国際観光振興機構、JNTO)は7月28日、08年上半期(1〜6月)の訪日外客数が前年同期比10.0%増の433万7400人と発表した。上半期で初めて400万人台を記録。タイ、シンガポールなどで新規の訪日ツアーが増加、各地への航空便の拡充なども奏功した。

 市場別に見ると韓国は8.1%増の132万2400人。3月を除き、毎月過去最高を記録した。「昨年に比べて伸び率が鈍化したものの、VJCによる広告、日韓観光交流キャンペーンなどにより上半期の訪日客数は過去最高となった」とJNTO。

 台湾は、桜観賞ツアーなどの宣伝効果、チャーター便の運航で6.9%増の72万2700人。中国は桜観賞ツアーの宣伝効果がプラスに影響し14.9%増の49万9200人となった。香港はVJC観光親善大使を起用した広告、航空便の拡充などにより、36.7%増と大幅な伸びで26万7千人。タイは30.6%増の11万1200人。シンガポールは26.2%増の78万300人。豪州は19.4%増の12万5900人となった。

 欧州、北米市場ではドイツは7.9%増の6万2400人、フランスは9.8%増の7万1600人。米国は0.5%減の40万1300人。一方、米国内の景気低迷、燃油サーチャージの値上げがマイナスに作用した。カナダは9.4%増の8万6500人。

 出国日本人数は消費マインドの冷え込み、燃油サーチャージの増額がマイナス要因となり、4.8%減の793万9千人となった。



北海道内の高速道が乗り放題パス、NEXCO東日本とJTBが外国人対象に発売
 NEXCO東日本北海道支社は、JTBと連携し、外国人旅行者がETC車で北海道内の高速道路が3日間乗り放題となるパスを発売した。JTBグローバルマーケティング&トラベルが、宿泊とレンタカーを組み合わせ、訪日外国人向け国内パッケージツアーブランド「サンライズツアー」で商品化した。「日本初の訪日外国人向けドライブ旅行商品」(JTB)。

 発売した「北海道エキスプレスウェイパス」は、北海道内のすべての高速道路で、連続する3日間の乗り降りが自由となるもの。不慣れな外国人旅行者でも区間毎の支払いや料金所での会話に気を遣わずに走行できる。価格は普通車の場合、7千円。

 パスは単独で購入できないが、外国人旅行者にとっては、サンライズツアーとしてパスとレンタカー、宿泊を一括で予約、申し込みできる利便性がある。

 レンタカーは、トヨタレンタリース札幌やトヨタレンタリース新札幌の取り扱い車。

 パスの利用は10月31日まで。


JR東日本が訪日外客向けパス、仙台・宮城DCに合わせて
 JR東日本は9月1日、訪日外国人旅行者を対象にした3日間乗り放題のきっぷ「JR EAST PASS SPECIAL」を発売する。10〜12月に展開される仙台・宮城デスティネーションキャンペーンに合わせた期間限定発売で、外国人旅行者の新幹線利用などを促進する。

 JR東日本全線、伊豆急行全線、北越急行全線の特急(新幹線を含む)、急行列車、普通列車などが、グリーン車などを除いて3日間乗り降り自由となる。

 発売期間は12月1日まで。利用可能期間は12月31日まで。価格は大人(12歳以上)1万円、小人5千円。

 通常販売している3種類の「JR EAST PASS」より、有効期間を短くし、低価格にしている。
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