JR九州は21日、「旅ゴタエ大分キャンペーン」を10月1日から来年3月末まで展開すると発表した。05年度から行ってきた「VSキャンペーン」に変わる新企画で、JR利用の旅行商品や割引きっぷの充実などで、前年比20〜25%増の取扱額を目指す。 大分県は、「チャレンジ!おおいた国体」や映画「釣りバカ日誌」の舞台となるなど注目を集めていることから、キャンペーンを展開。県の観光の魅力である温泉、グルメ、自然景観、まち並みなどを、お勧めの素材として「食べゴタエ」「見ゴタエ」「歩きゴタエ」「湯ゴタエ」と紹介し、旅行商品や特典などを用意する。 ツーリズムおおいたの企画による、駅などを起点に観光ボランティアガイドと一緒に2〜5時間のまち歩きや体験イベントに参加する「ちょこっといい旅」とも連携。全47コースの中から、駅から始まる7コースについて参加券を駅で発売する。 別府宿泊商品購入者に特典としてフンドーキン醤油提供のカボスぽん酢や、大分県内のJR旅連加盟施設内(一部施設を除く)で利用可能な「300円施設利用券」を12〜3月の間にプレゼントする。
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は増加する外国人観光客の受け入れ態勢強化の一環として、20日、県内バス会社に定期観光バス用の多言語案内音声データの提供を開始した。 音声データは沖縄通訳士会と定期観光バスを運営している沖縄バス、那覇バスが協力し、英語、韓国語、中国語版を制作。観光地16施設の概要をはじめ、沖縄の歴史、地理、文化などについて説明している。OCVB賛助会員を中心に、申請に基づき9月から法人に対して貸し出しする予定。 データ発信を受け、各バス会社ともPDAや移動用端末機器の整備を進めている。 また、OCVBでは受け地ガイドブック(仏、独語)も発行。ヨーロッパから旅行者が増えていることに対応したものでFITが多いこともあり、ガイドブックを作成することで、受け入れの充実を図った。 OCVBではこれまで、受け地用ガイドブックとして中国語(繁体・簡体字)、韓国語、英語版を発行している。
福岡県産業観光推進協議会は7月から、福岡県内の先端産業や伝統産業などモノづくりの現場を知ってもらい、産業観光を推進するためのスタンプキャンペーンを行っている。期間は9月24日まで。キャンペーンにより、子供を中心に幅広い年代の人に産業観光を浸透させたい考えだ。 「夏休みキャンペーン発見!体感!産業観光ふくおか」は昨年に続き2回目。自動車やせっけん、絣などのモノづくりに携わる福岡県内58の企業の現場を見て回り、スタンプを集めてもらう。スタンプを3〜7個集めて申し込んだ人を対象に、スタンプ個数に応じてiポッドや温泉のペア宿泊券などを抽選で贈る。 福岡県では06年に同協議会をつくり、産業観光の推進と地場産業の魅力の発信を進める。昨年も同様のキャンペーンを実施し、子供から大人まで約5千200通の応募があった。 今年も県内すべての小学5、6年生にいきわたるようパンフレットを製作、夏休み前に配布するなど子供向け広報に力を入れているが、「最近は産業遺産を巡るシニア層も多い。産業観光は、子どもから大人まで十分に楽しめる。より多くの人に産業観光についての理解を深めてもらえれば」(同協議会)と期待する。