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  インバウンド ■第2481号《2008年8月30日(土)発行》  

07年の外国人宿泊者は28万人、前年比53%の大幅増 長野県


 長野県の調べによると、07年の外国人宿泊者数は延べ人数で28万1469人、前年と比べ52.9%の大幅増となった。台湾人が最も多いが、タイは6倍近い伸びを記録した。県や市町村、宿泊施設などが取り組んでいるインバウンド事業の効果が出ているとみられる。

 調査は県内の旅館・ホテルなど584施設を対象に実施した。

 国・地域別では、台湾が10万9758人と最も多く、全体の39%を占めている。次いで、韓国の3万3973人、香港の2万946人、オーストラリアの2万703人の順。タイは4538人だが、増加率は約6倍で最も高かった。

 市町村別(上位5位)にみると、1位は長野市の5万3621人で、以下、白馬村4万967人、松本市3万7731人、立科町2万2652人、山ノ内町1万6434人が続く。長野市は台湾が3万2223人と最多で、白馬村についてはオーストラリアと韓国で6割近くを占めている。

 多くのスキー場を抱える県だけに、スキーシーズンの2月が3万6040人で最も多かった。次いで、5月(3万1111人)、1月(2万7352人)、10月(2万6495人)の順。



外客増へ推進協議会発足、10年には旅行会社設立も 和歌山県田辺市
 和歌山県田辺市熊野ビューローや田辺市などは、欧米を中心に海外から個人旅行者を呼び込もうと、このほど推進協議会を発足した。内閣府の「地方の元気再生事業」の一環。着地型旅行プランの造成、観光客のサポートなどを行う旅行会社も設立する考えで、2010年に旅行会社の設立を目指す。旅行会社の設立で、外客の受け入れ態勢を強化する。

 推進協議会は田辺市熊野ビューローや田辺市以外に、田辺商工会議所、JTBなどの企業らで結成する。地元の熊野古道、温泉などの観光資源を生かし、熊野エリアを対象とした旅行商品の造成や外客を現地でサポートする旅行会社を設立する予定。08、09年度で外客受け入れの現状分析の実施や、市場調査を経て旅行会社設立の準備を進める。

 同市では、田辺市熊野ビューローが英仏中韓に対応したホームページを作成するなど外客の受け入れ態勢を整備してきた。「特に欧米からの個人客が増えており、誘客を強化していきたい」と話す。

 同市の07年度の外国人宿泊者数は1279人だった。11年度には5千人に増やす目標数値を掲げる。

 推進協議会は田辺市エリアツーリズム・エージェンシー推進協議会という名称で、活動をする。
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