長野県内の在住外国人や観光関係者、行政らが連携し、インバウンド立県を目指そうと9月28日、松本大学で「長野インバウンド・サミット2008」(主催・長野インバウンド・サミット実行委員会)を開く。当日は分科会でテーマごとにディスカッションを開くほか、JNTOの講演を行う。 サミットはメディア、信州の魅力、交通、ネットワークの4つの分科会で、各テーマについて話し合う。例えば、交通をテーマにした分科会では、案内板の設置など県内の交通について討論し、今後の解決策を探る。また、JNTOは団体旅行とFITをテーマに講演する。 サミットは外客の受け入れを県全体で強化したいという戸倉上山田温泉の亀清旅館を経営するタイラー・リンチ氏の働きかけから、実現した。 同県の外国人宿泊数は07年度の延べ人数で28万1469人。前年と比べ52.9%の大幅増となったが、「増加する外客に伴い言語問題など受け入れ態勢が十分ではなく、地域に問題が出てきている」と(同実行委員会)。サミットを機会に、県と行政、民間の連携による外客受け入れのネットワークを形成したい考え。長野県は行政や民間の受け入れ態勢を強化する方針。(1)インバウンドに対応した宿泊施設や店舗を示す、統一デザインのウエルカムステッカー(2)長野県の魅力を紹介するホームページ(3)多言語マップ──を作成する。