全国の商工会議所で唯一「付属専門学校」を運営している札幌商工会議所(高向巌会頭)は、サミット後のさらなる北海道観光進展を目指して、新たに「北海道観光学科」を新設、10月1日から生徒募集を開始する。 札幌商工会議所は2万1500社の会員企業を有し、同校は毎年ほぼ100%の就職率を続けている。新学科設立に当たり、札幌市内ホテル連絡協議会(代表幹事=清水薫ロイトン札幌総支配人)、札幌商工会議所観光委員会(委員長=戸田勇三サッポロビール北海道本社代表)が構想段階からかかわり、講師、インターンシップの受け入れに協力。専門的なスキルだけではなく北海道の魅力を理解し、マネジメントまでできる観光人材の育成を目指している。 同校の友成祥教頭は「専門学校の特徴として、即戦力の人材育成は定評のあるところだが、地域に根ざした自立型の人材育成として『北海道の観光』に特化して学べるカリキュラムを考えた。将来の北海道観光を担うために『北海道に関する学習』『観光に関する学習』『ホスピタリティやコミュニケーションに関する学習』『観光商品企画に関する学習』など、観光業界にかかわる会員企業から寄せられた意見をもとに、新学科を立ち上げることができた。オール北海道での人材育成に期待してほしい」と意気込んでいる。
彫刻や絵画などの芸術と、造園や園芸などの技術が融合した“花と緑の像景アート”と呼ばれる「モザイカルチャー」をテーマにした国際的なイベント「浜松モザイカルチャー世界博2009」が、静岡県浜松市で来年9〜11月に開催される。30カ国、80団体以上の出展が予定されている。 主催は、浜松モザイカルチャー世界博2009協会(会長=中山正邦・浜松観光コンベンションビューロー理事長)。期間は来年9月19日〜11月23日の66日間で、はままつフラワーパークをメーン会場に開かれる。 モザイカルチャーは、19世紀のフランスで生まれた花と緑による立体的な園芸芸術がルーツで、“花の彫刻”としてヨーロッパで親しまれた。世界博は2000年の第1回カナダ・モントリオール大会以降、3年に一度開かれている。前回06年は中国・上海が開催地だった。 来場者はメーン会場への入場者で80万人、市内各所にも作品を配置することなどから全体で130万人の集客を目指す。ヨーロッパやカナダなど海外からの旅行者も見込んでいる。 前売り券を主要旅行会社やコンビニエンスストア、プレイガイドなどで販売中。来年3月末までが第1期前売り期間で大人1400円。来年4月からの第2期は同1600円、当日券は同1800円に設定されている。
淡路島で観光客向けのレンタサイクルなどの事業を手がける「おでかけ工房」(兵庫県淡路市)はこのほど、マイクロカーのレンタルを開始した。淡路島観光の新たなスタイルとして提案する。 マイクロカーは第1種原動機付き自転車の、原動機付き3、4輪自転車で技術基準に適合する車両。車両法では原動機付き自転車で、道交法上では自動車の扱いとなる。 貸し出しするマイクロカーは、光岡自動車の「K─4リミテッドバージョン」で、外観はクラシックオープンカー。運転には、普通自動車免許(AT限定可)が必要。1人乗り専用で、制限時速は60キロ。ヘルメットはいらない。 利用条件は満21歳以上、運転歴1年以上。レンタル料金は基本料金が、1時間3150円。5時間借りると、4時間利用と同様の1万2600円となる。6時間以降は延長1時間ごとに2520円がプラスされる。 また、旅行会社、観光施設などと提携して「淡路島一週サイクリングツアー」(仮称)を計画している。 問い合わせはTEL0799・62・1540。