JTBは、訪日外国人向け国内パッケージ「サンライズツアー」の09年商品(1〜12月)で、地域発着のコースを拡充し前年見込み比20%増の27万7千人を目指す。VJCによりインバウンド市場は拡大基調にあることから、2日には異例の商品発表会を東京の本社で開き、商品を造成するJTBグローバルマーケティング&トラベルの野口英明社長が販売方針を説明、熱意を示した。 発着の地域を前年の東京、名古屋、京都、大阪に北海度、広島、九州、沖縄を加え8カ所にし、ツアー数は全213コースと35コース増加。「従来、東京と京都の商品が中心だったが、グループの力を活用し、地元ならではのコーディネートや情報発信を行う」と同社。 日本の本物を経験したいという訪日外国人客ニーズの高まりを受けて、体験型商品「ハンヅ・オン・ジャパン」の販売にも力を注ぐ。精進料理やサブカルチャー体験など多彩な内容を用意した。 記者会見で野口社長は訪日外国人数1千万人、その先の2千万人のキーワードとして(1)FIT(2)リピーター(3)アジア市場(4)地域コンテンツ──の拡充を挙げた。その市場性を踏まえ、「旅行業の果たすべき役割は訪日のお客さまに満足いただくこと」と語り、09年のサンライズ商品で満足度を高めたいと強調した。