日本観光旅館連盟(佐久間進会長)は、2008年夏季(6〜8月)の営業概況調査の結果をまとめた。客1人当たりの総消費額を示す総宿泊単価、客1人当たりの基本宿泊料売上高を表す宿泊単価は、いずれも前年同期よりわずかに上昇したが、定員稼働率は9地区中7地区でダウンした。 総宿泊単価は、前年同期比0.8%増の1万5447円。規模別は、大規模(80室以上)が0.6%増の1万5327円、中規模(31〜79室)は1.4%増の1万5099円とプラスだったが、小規模(30室以下)は0.5%減の1万7746円となった。 宿泊単価は同1.5%増の1万1550円。全規模で上昇し、大規模が1.5%増の1万1290円、中規模が1.8%増の1万1495円、小規模が0.4%増の1万3728円となった。 地域別でみると、北海道地区だけが総宿泊単価と宿泊単価がそろって減少した。総宿泊単価は2.0%減の1万2938円、宿泊単価が1.2%減の1万371円だった。 定員稼働率は前年同期の41.2%から40.4%に下降した。いずれの経営規模でもダウン。今年6月に岩手・宮城内陸地震が発生したことから、東北地区は前年同期の40.2%から35.4%へと大幅に下がった。