来年10〜12月に実施される新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)を控え、新潟DC推進委員会(委員長・高橋正県観光協会会長)は5日、新潟市の朱鷺メッセで「全国宣伝販売促進会議」を開いた。会議にはJRグループや旅行会社、地元自治体・観光関係者ら約600人が出席。新潟DCでは「食」をテーマに県の魅力をアピールし、観光客の増加を目指す。
地元を代表してあいさつした泉田裕彦知事は、過去2回の地震を踏まえ「(新潟DC)では復興した姿を見てもらい、また温かいご支援に感謝の気持ちを示す内容にしたい。県として(全国と)勝負できるものは食であり、食を前面に打ち出したい」と強調した。高橋委員長は「今回の新潟DCには山形県庄内地域も加わっている。2つの推進協議会が力を合わせて(成功に向け)頑張っていきたい」と抱負を述べた。
JR側からは東日本の小縣方樹副社長があいさつし、「新潟DCを09年のピーク(のイベント)として盛り上げ、JRのネットワークを駆使し全国から送客したい」と意気込みを示した。
会議では米、酒、魚、温泉という4つのテーマに分けて魅力を紹介。魚沼市出身のタレント大桃美代子さんは「新潟には魚沼、岩船、佐渡のコシヒカリがある。それぞれ味わいが違い、食べ比べる旅行の企画があってもいいのでは」と米のおいしさをアピール。せかい鮨の吉沢俊哉さんは「すし王国・新潟を堪能してほしい」と訴えた。
会場内には、「観光商談会PRコーナー」が設けられ、観光情報や特産品、工芸品などを紹介。また、翌日にはエキスカーション(6コース)も実施した。
新潟DCは01年以来7回目となる。今回のキャッチフレーズは「うまさぎっしり新潟」で、食をメーンに据えた。来年は、NHK大河ドラマ「天地人」の放映や国体開催などと重なり、県を全国にアピールする絶好の機会ととらえている。
今年10〜12月はプレイベントに充て、スタンプラリーや「新潟うまさぎっしり博」(11月29〜30日)などが実施されている。 |