沖縄県宮古島市と三洋電機、JTB西日本は11月19日、合同で社会貢献活動「エコアイランド宮古島プロジェクト」を実施すると発表した。三洋電機とJTB西日本の環境や社会貢献の取り組みが、宮古島市が3月31日に宣言したエコアイランド宮古島構想の中の「体験(環境)教育・環境の島協力宣言(観光客=環境客)及び構想体系の中の3R活動」と合致することから、同プロジェクトを展開することになった。 今回第1弾として、12月4〜6日の3日間「宮古島プロジェクトDAYS』として、集中的な取り組みを行う。 三洋電機は12月4日と5日に宮古島市教育委員会の協力を得て、宮古島の小学生対象の「環境授業」を開催。同社の充電池「エネループ」を市内全小学校に提供するほか、環境授業体験学習セットを市教育委員会に寄贈する。また、環境に関する施設や観光関連施設にエネループを提供し、観光客にエネループによる環境に対する啓蒙活動を行っていく。 JTB西日本では12月6日に宮古島で社会貢献活動として「LOVBEARTH体験(マングローブ植林体験)+ビーチクリーンアップイベント」を地元住民と同社の社員の協働で実施。 また、宮古島の環境保護への貢献を目指す、団体向けの商品の体験プログラムを設定。宮古島での植林体験と「エコさんごバカンス」を11月26日から発売する予定。さらに宮古島エコデスクを12月4日から設置。JTB西日本法人営業大阪支店ホームページ内での宮古島の情報発信や宮古島への環境観光ツアーの電話相談などを行う。
事例発表や討論を通じて体験型観光の普及を目指す「全国ほんもの体験フォーラムinふくい」が来年3月20〜22の3日間、福井県美浜町などで開かれる。「心高まる『ほんもの体験』〜日本の明日を変える力〜」をテーマにしたパネルディスカッションのほか、課題別研究分科会や福井で実施されているプログラムの体験ツアーなどがある。 全国ほんもの体験フォーラムは、04年の長野県・飯田大会を皮切りに毎年開催。福井大会で6回目を迎える。地元の関係機関でつくる実行委員会が主催、全国ほんもの体験推進連絡協議会(通称・全国ほんもの体験ネットワーク)が共催する。 3月21日、美浜町総合体育館で開かれる全体フォーラムでは、テレビドラマ「スクールウォーズ」のモデルとして知られる京都市立伏見工業高校ラグビー部総監督の山口良治氏が「熱き感動を求めて」と題して記念講演する。 全体フォーラムのパネルディスカッションでは、体験型観光の担い手らが討論する。コーディネーターは体験教育企画代表の藤澤安良氏、パネラーは、野出恭伸(JTB法人東京教育旅行東京東支店営業第三課長)、竹前雅夫(飯田市産業経済部企業誘致担当専門幹)、刀根浩志(NPO法人ほんまもん体験倶楽部事務局長、観光カリスマ)、筒井雅浩(松浦体験型旅行協議会事務局長)、加蘭明宏(沖縄体験ニライカナイ代表)、丸木大助(福井県美浜町商工観光課交流推進室主査)の6氏。 22日には、美浜町のほか、若狭町、敦賀市の会場を加えた4会場で、課題別研究分科会が行われる。 20日からの1泊2日の体験ツアーでは、8種のプログラムが用意されている。レガッタ体験ができる美浜町のツアーをはじめ、越前市の本格紙漉き体験、敦賀市の冬の食材満載ツアー、おおい町の飾り炭焼き体験などがある。 問い合わせは、実行委員会事務局(美浜町商工観光課内、TEL0770・32・6705)まで。
京都府の丹後広域観光キャンペーン協議会は11月19日、「丹後PRフェアin大阪」を大阪市の大阪国際会議場で開いた。旅行会社など約160人が参加。冬の重点地区である関西で、丹後の観光情報のほか、食の魅力であるズワイガニなどの資源管理の取り組みを紹介した。 冒頭、あいさつに立った宮崎劭・同協議会副会長(天橋立ホテル会長)は「丹後の海ではカニ以外にもさまざまなものが研究、育成されている。伊根湾では小さいマグロを半年かけて250〜300キロの大きさに育てている。丹後で食べていただけるよう取り組んでいるので今後ともご支援をお願いしたい」と呼びかけた。 京都府立海洋センターの山崎淳・主任研究員による「ズワイガニの資源管理と海のエコラベル」の発表が行われた。海洋管理協議会(本部・ロンドン)が実施する、海洋環境の保全と持続可能な漁業資源の利用に与えられる国際認証「MSC認証」をズワイガニ、アカガレイ漁を行う京都府機船底曳網漁業連合会が今年9月に取得したことを紹介した。 また、漁業関係では、「底曳網漁業に携わって40年」と題した舞鶴底曳組合の川口洋視子さんによる発表のほか、丹後ふるさと観光大使、丹後バリバリ応援隊の紹介が行われた。 情報交換会では、松葉ガニやブリしゃぶ、クロアワビなどの試食があり、カニの食べ方の講習も実施された。映像による丹後の紹介もあった。
長野県学習旅行誘致推進協議会は11月19日、大阪市のホテルモントレ大阪で「学習旅行誘致説明会」を開いた。県からは行政、観光施設、宿泊施設など45人が出席し、旅行会社の教育旅行担当者ら55人を対象に農業体験をはじめ学習旅行の最新情報を提供した。 観光プレゼンテーションでは、北信濃エリアの山ノ内町や日本アルプスエリアの白馬地域などを説明。北志賀高原の世界最大級166人乗りロープウエーやそば打ちなど伝統工芸体験、ネイチャートレッキングなどの自然体験を紹介。そのほか、アートと自然に触れ合える安曇野ちひろ美術館、農林業体験ができる小谷村のおらが里などをPRした。 07年度の近畿圏から長野県への修学旅行の学校数は、小学校が21校2973人、中学校は221校4万7962人、高校99校4万6173人で、延べ341校9万7108人。 また、341校中スキー旅行は147校で減少傾向にあり、スキーシーズン以外のグリーン期での自然体験、農業体験への参加校が増えている。ほっとステイ協会(上田市)などが行っている日帰り農業体験なども人気だという。
来季からプロ野球・広島カープの本拠地となる新広島球場(MAZDA Zoom−Zoomスタジアム広島)をPRするため、永川勝浩投手=写真=と市の観光担当者らが11月14日、東京・上野の観光経済新聞社を訪れた。 新球場は来年4月オープン予定。総工費約90億円。収容人員は3万350人。JR広島駅から徒歩約10分の距離にある。左右非対称で、内外野とも天然芝のオープン球場。グラウンドを眺めながら球場を周回できるコンコースや砂かぶり席などが設けられており、大リーグの球場を意識した作りとなっている。 永川投手は「新しい球場で野球ができる幸せを感じている。カープファンのみならず多くの方に足を運んでもらいたい」とアピール。今季はセ・リーグ4位の結果に終わったが、「来年は優勝を目指したい」と力強く語った。 市では新球場を観光の目玉の1つとして位置づけており、「新球場を中心に、スポーツをテーマとした周辺整備を進め、観光客も楽しめるエリアにしたい」(寺尾知周観光課主幹)と意向だ。