JTBグループの08年度上半期(4〜9月)の宿泊販売実績は、前年同期比2.7%増の1662億円となった。地震の発生やガソリン価格高騰などの悪要因のなか堅調に伸ばしたものの、9月の販売は苦戦。下期も厳しい状況が続くことが想定され、目標までは厳しい道のりとなりそうだ。 年間目標3750億円に対する9月までの累計消化率は44.3%で、前年同時期を0.3ポイント下回った。景気の冷え込みなどにより需要が低迷するなか、北海道サミットの実績が加わったことなどもあり8月までは目標達成ペースを維持したが、9月の販売低調が上半期の伸びを2.7%に止めた。 宿泊販売の項目別に見ると、個人・グループは前年同期比1.7%増の963億円。企画商品「エース」は同3.0%増の720億円。手配旅行は2.0%減の243億円だった。 団体は同1.5%増の347億円。一般団体は同0.8%増の242億円、「Aユニット」など団体企画商品は同4.0%増の107億円。手配旅行は同1.5%減の135億円と振るわなかった。教育旅行は同2.9%増の105億円。 インバウンドは同14.2%増の71億円と伸ばしたが、円高の影響から、伸び幅は縮小した。 インターネットは前年同期比5.7%増の281億円と堅調だった。 池田部長は下期について、「インバウンドの伸び悩みや下期精算となる夏商戦の実績がマイナスに影響することが想定される」と厳しい見通しを示す一方で、「市場の変化に対応した対策を取ることで目標を達成する」と話し、広告宣伝費など必要と考えられる部分への経費投入の方針を示した。
KNTとイオンは20日、イオンの電子マネー「WAON(ワオン)」を沖縄本島内の一部KNT契約施設で利用可能とすることに合意した。12月下旬から順次決済サービスを始める。観光施設でのワオン利用はKNTの取り組みが初めて。両社は沖縄での利用実績を踏まえ、観光地で利用できる観光通貨の発行なども検討したい考えだ。 「ナゴパイナップルパーク」「サムズレストラングループ」など、KNTと契約を結ぶ、沖縄本島内の観光施設や土産店など約30〜50カ所でワオンを使える。レンタカーサービスの支払いにも利用できる。 イオンは、昨年4月からワオンでの決済サービスを提供。今年10月末現在で約620万枚が発行され、2万6千店舗で利用できる。月間利用件数は約1070万件で、決済単価は約1610円。11月から羽田空港内ショップ「ブルースカイ」でも利用可能になったほか、JALとの提携カード「JMBワオン」の場合、マイル交換もできるなど、観光関連消費サービスでも利用範囲が広がっている。
日本通運は来年1月、ザ・リッツ・カールトン・リーダーシップ・センター責任者、ダイアナ・オレックス氏を招きセミナーを開く。同氏はリッツ・カールトングループ従業員約3万2千人のサービスレベルの維持向上に努めており、今回が3度目の来日となる。 21日、日通本社ビルで開くセミナーでは、ダイアナ氏がリッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社長の高野登氏とともに、リッツ・カールトンのレジェンダリーサービス(感動と伝説を産むサービス)について語るほか、ダイアナ、高野両氏に加え、沖縄教育出版社の川畑保夫社長らが加わりサービスのあり方について討論する。 定員200人、受講料は1人3万3千円。同時通訳付き。 また、22日はリーダー育成のための英語セミナーを開く。会場はリッツ・カールトン東京で、受講料は12万8千円。募集人員20人。問い合わせはTEL03-6251-6386。
楽天トラベルはこのほど、パソコン・モバイル端末を利用した会員向けエンターテイメントコンテンツの企画、製作などを手がけるブランジスタと業務提携を結び、11月11日から楽天が運営する総合旅行サイト「楽天トラベル」で、女性向けの旅行ウェブマガジンの提供を始めた。流行に敏感な女性に向け、旬の旅行情報や名産品情報などを提供し、予約需要獲得を図る。 ブランジスタが運営するトラベルウェブマガジン「旅色〜tabiiro」は、20歳代後半〜40歳代の女性を対象としたもの。人気女優やタレントをナビゲーターに起用し、ウェブならではの動きのあるデザインを生かし、ホテルや温泉、地域の名産品や料理などを紹介している。 提携により、旅色が楽天トラベルのサイト内で閲覧できるようになったうえ、旅色の誌面で紹介されている宿泊施設の検索、予約が、掲載紙面から直接できるようになった。
WEBサイトコンサルティング会社のゴメス・コンサルティング(東京都港区)は11月20日、独自調査による「モバイル宿泊予約サイトランキング」を発表、総合ランキング1位に「じゃらんnet」を選んだ。 以下は、2位「楽天トラベル」、3位「旅!遊び!JTB」、4位「モバイル版ヤフートラベル」、5位「KNT」、6位「るるぶトラベル(JTB)」、7位「Theお宿(阪急交通社)」、8位「一休.comモバイル」、9位「OZトラベル(スターツ出版)」、10位「格安!トラベルコちゃん(オープンドア)」、11位「宿ぷらざ(日本旅行)」、12位「たびえーるnet(昭文社)」の順とした。 カテゴリ別ではモバイルサイトの使いやすさランキングは、1位「じゃらんnet」、2位「楽天トラベル」、3位「モバイル版ヤフートラベル」。信頼感・安心感ランキングは、1位「じゃらんnet」、2位「KNT」、3位「Theお宿(阪急交通社)」。情報量とコンテンツランキングは、1位「じゃらんnet」、2位「旅!遊び!JTB」、3位「楽天トラベル」。 便利な機能・サービスランキングは、1位「楽天トラベル」、2位「楽天トラベル」、3位「旅!遊び!JTB」という。