年末年始の国内旅行は前年並み──。JTBは年末年始(12月23日〜1月3日、出発日基準)の宿泊を伴う旅行者の動向見通しをまとめ、こう発表した。「景気に左右されず年末年始休暇の利用方法は変わらないようだ」との見方をしている。 消費者へのアンケートや同社の予約状況などから推計した。国内旅行人数は前年比0.1%増の2932万人と予測。旅行目的で「毎年恒例なので」が50.8%の1位、「実家で過ごす」が40.6%の2位といったことなどを根拠に、帰省を含めて旅行者はほぼ前年並みに動くと読む。ガソリン代の値下がりで、車利用の帰省客や温泉宿泊客に期待が持てるという。 旅行先としては東北が前年よりも好調。九州、甲信越、四国も伸びるが、北海道や東海は落ち込むとの見込みだ。 旅行平均費用は1.5%減の3万3700円。景気の停滞から財布の紐は締まり気味か。 海外旅行人数は4.6%減の58万人。円高基調を受けて近隣アジアやヨーロッパが好調だ。旅行平均費用は5.2%増の22万9千円。
高速ツアーバスを運行する「ウィラー・トラベル」(東京都港区、村瀬茂高社長)は4日から、商用のインターネットサービスの提供や保守などを行うインターネットイニシアティブ(東京都千代田区、鈴木幸一社長)と共同で、バス車内での無線LANサービス提供を試験的に始めた。車内でインターネットを利用可能にすることで移動時間を乗客が有効活用できるようにし、利用者層の拡大を図る狙いがある。 NTTドコモのFOMA網を使い、バス車両全体に無線LANサービスを提供。車内でインターネットや無線LANを使ったオンラインゲームなどが使用できるようにした。同社では、ビジネスマンや就職活動中の学生、ファミリー層などの利用拡大を見込んでいる。 移動中の交通機関内での無線LANサービスの提供は、「つくばエキスプレスや一部フェリー以外ない」と同社。 同サービスは、2階建て車両で提供する。現在東京〜大阪で1日1便のみの運行だが、すでに「3台でのサービス提供を予定している」(同社)。今後乗客の無線LAN利用状況を踏まえた上で、本格導入に結び付けたい考えだ。
阪急交通社は3日、来年1月に通訳案内士を対象にした自動体外式除細動器(AED)特別講習会を全国3都市で開くと発表した。初の試み。 訪日旅行者が倒れた場合、ツアー代表者や同伴者に対してその国の言葉での説明が必要になり、対応が困難な状況といわれる。同社では各都市の消防署の協力を得て実施する。「1人でも多くの通訳案内士が(AED操作を)理解し、いざという時に慌てず安全確実に使えるようお手伝いしたい」と同社。 講習会は9日が名古屋名駅(指導・名古屋市応急手当研修センター)、16日が東京・新橋(同・東京消防庁芝消防署)、22日が大阪・梅田(同・大阪北消防署で実施する。費用(マスクやテキスト代など)は500円から1400円で、定員は20〜30人。応募者多数の場合は抽選となる。締め切りは今月15日。
北海道国際航空(エア・ドゥ)は8日、今月20日の就航10周年を記念して、客室乗務員、旅客係員などの制服を一新するとともに、キャラクター「ペア・ドゥ」を特別デザインした記念塗装を来年3月に就航する8号機に施すと発表した。 淡路均社長は「搭乗者1千万人突破、就航10周年を踏まえ、さらに飛躍を目指す」と豊富を語った。発表の席では新制服を社員モデルが着用、ペア・ドゥの着ぐるみも初披露された。 同社では、10周年特別運賃として、搭乗日の2日前までの購入で割引運賃を適用する「DOバリュー2」を来年1月6日から31日まで設定する。会見で通常片道2万9500円の東京〜札幌線の運賃を1万6200円〜2万1400円とすることなど、各種キャンペーンが紹介された。