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地域観光 ■第2498号《2009年1月5日(月)発行》
光で都市活性化、大阪でシンポジウム
有職者が意見交換した
大阪の中心部・中之島をイルミネーションや光のアートで彩る「OSAKA光のルネサンス2008」の連携イベント「大阪・光のまちづくりシンポジウム〜フランスの光に学ぶ」が12月20日、大阪市の堂島リバーフォーラムで開かれ、約200人が参加した。 主催は、光のまちづくり企画推進委員会、中之島まちの魅力向上実行委員会。
同シンポジウムは、08年に日本とフランスが交流を開始して150周年を迎えたことなどから、フランスで光がまちづくりに果たしている役割などについて考えようと開催された。
基調講演では、元NHKキャスターの磯村尚徳・日仏メディア交流協会会長が「フランスの街づくりと光」のテーマで講演した。ミッテラン大統領時代のパリ大改造計画など、歴代の大統領が行った街づくりの事例を紹介。パリの街づくりには(1)文化の力を世界に発信するグランドデザイン(2)具体的な実行のためのマスタープラン(3)世界一の街にしようとする市政、市民の強い意識──があると指摘した。
続いてパリ出身のマニグリエ真矢・エクスプリム代表取締役が、世界遺産のノートルダム大聖堂で知られる中央フランスの光の街シャルトルのイルミネーションを紹介。日帰り客中心の町が、イベントによりホテルの稼働率が80%に上がるなど滞在型に変わったことを説明した。
パネルディスカッションは、「都市活性化に果たす“光”の役割と可能性」のテーマで、岡智恵子・水都2009実行委員会マネージャー、森秀人・ライティングM代表、マニグリエ真矢氏が参加。磯村氏がコーディネーターを務めた。「もっとイベントの告知が必要」「大阪らしさを再度議論するべき」などの意見が交わされた。
外国人「ひとり歩き点検隊」、東京国立博物館点検
東京国立博物館で「ひとり歩き探検隊」を開催
観光庁は12月17日、東京都台東区の東京国立博物館で、外国人らによる「ひとり歩き点検隊」を実施した。外国人観光客が1人歩きできる環境が整っているかを点検するのが目的で、観光庁で行政体験研修中の留学生を含む8人が参加。展示物や館内施設について、多言語化の表記を求める要望などが出た。
点検隊は各地の空港や駅周辺などで実施してきたが、1月20日からの集中キャンペーン「YOKOSO JAPAN WEEKS」で、日本の文化、芸術を外国人にアピールすることから、博物館を対象に初開催。文化庁が全面的に協力した。
点検隊のメンバーは、韓国観光公社東京支社の李太永次長、観光庁の行政体験研修生など5カ国・地域の8人。チケットの購入方法や館内案内、展示物の表示などを点検した。
点検後の意見交換では、総合パンフレットが6言語で作成されていることなどは評価されたが、「個々の展示物も英語だけでなく、中国語、韓国語などで表示できないか」といった要望があった。自動券売機やコインロッカーの使用方法の説明も英語以外の表示を期待する声があった。
「ぐんまちゃん家」の来場者、10万人を突破
10万人目は神林さん=写真中央
東京・東銀座にある群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」(ぐんま総合情報センター)の来場者数が12月21日に10万人を達成、同日、記念式が行われた。10万人目となったのは奇しくも県出身の女性で、関係者も驚きの様子だった。
式では10万人目と9万9999人目、10万1人目の3人が、県の石田哲博企画部長、ぐんまちゃん家の金子敏男家長とともにくす玉を割った。
10万人目となったのは伊勢崎出身で、今は神奈川県に住む神林恵さん。認定証とともに、ペア温泉宿泊券、ぐんまちゃんぬいぐるみが贈られた。神林さんは高校時代の友達2人と、伊香保の石けんを買うために初めて足を運んだ。「10万人目と聞いてびっくりしました。ペア温泉宿泊券の使いはじっくり考えます」とニッコリ。
友達の一倉誠子さん(榛東村出身)は10万1人目となり、9万9999人目の池下雅子さん(東京都在住)とともに、川場村産こしひかり「雪ほたか」(5キロ)とぬいぐるみが贈られた。
ぐんまちゃん家は08年7月オープン。当初は年間来場者10万人を見込んでいたが、オープン5カ月で達成したことになる。
「なにわなんでも大阪検定」6月に初試験
歴史や文化など多様な大阪の魅力を知ってもらおうと、「なにわなんでも大阪検定」の第1回公開試験が09年6月21日に大阪市内の会場で実施される。主催は大阪商工会議所。会場は未定。
検定では、大阪府域の歴史や文化、産業、食、観光など幅広い分野の知識を問う。公式テキストも09年2月下旬をめどに刊行する予定。3級と2級の2レベルで、いずれもマークシート選択方式。出題は100問以内。受験料は3級が3300円、2級が4400円。1級の検定は2010年度から2級合格者を対象に実施する予定だ。
合格者には特典がある。海遊館や空中庭園展望台、大阪城天守閣などの入場料割引クーポンの冊子が贈られるほか、町歩きイベントの特別優待も。成績優秀者は次年度の検定料が無料になる。
名称は一般公募の201件の中から採用。「なにわ」や「なにがなんでも」、「なんでも」など多様な意味を含み、楽しい試験であることを想起できることから決定した。また、検定のシンボルマークも、大阪の「大」をモチーフに製作した。
主催の大阪商工会議所では、合格者向けのグッズ製作や特典の提案などに関する協賛企業も募集している。
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