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トラベル ■第2501号《2009年2月7日(土)発行》
NEXCO西日本、旅行業に参入
宿泊サイト「みち旅」(イメージ)
西日本高速道路(NEXCO西日本、大阪市)は1月26日、旅行業登録(第2種)を行い、事業の第1弾としてインターネットの宿泊予約サイトを3月に立ち上げ、宿泊施設の紹介や予約の受け付けを始めると発表した。高速道を使って宿泊旅行するドライバーの利用を見込んでいる。
このサイトは、「みち旅」(
http://www.michitabi.com
)で、3月下旬をめどにオープンする。西日本の温泉地の旅館を中心に約100軒でのスタートとなる見込みだ。一般的な宿泊施設名検索に加え「インターチェンジ名から宿泊施設を検索、紹介できる機能を持った独自の宿泊予約サービスを提供する」と同社。
11年度には登録宿泊施設数を800軒に拡大する。手数料については明らかにしていない。
また、同社と直接提携した宿泊施設について、サイト上で2万円以上の宿泊予約をしたドライバーには、旅行中に管内のサービスエリアで利用できるサービス券(額面1千円)を提供する。
夫婦や家族連れを対象としており、09年度は2億円、10年度4億円、11年度6億円の売り上げを見込んでいる。
登録を機に「将来は企画旅行などの商品開発を目指す」方針だ。高速道路会社の旅行業登録はNEXCO中日本に次いで2社目となる。
日本旅行、沖縄でのMICEアピールへイベント開催
沖縄県の安里副知事
日本旅行は1月15日、東京・丸の内のライブハウス「コットンクラブ」で、沖縄でのMICEの魅力を同社の得意先にアピールするイベント「沖縄フェア2009 美らMICEアイランド」を沖縄県、沖縄観光コンベンションビューローと共同開催した。
MICE(ミーティング、インセンティブ、コンベンション、エキシビション)は今後、需要の伸びが見込める団体旅行の形態として旅行業界から注目されている。日本旅行でもMICE市場への取り組みを強化しており、今回、沖縄県との共催により、MICEに特化したイベントを初開催した。
沖縄県の安里カツ子副知事は「沖縄ではこれまでサミットなど様々な大きなコンベンションが開かれている。明るく、ホスピタリティあふれる沖縄であすの元気をもらってください」と“MICEの適地・沖縄”をアピール。 日本旅行からは「日常から非日常への切り替えで、社員と企業を元気にする」と、リゾート地でのMICE開催の意義を強調した。
JALツアーズ、学生向け旅行商品を発売
JALツアーズは1月26日から、同社では初めての学生旅行専用商品、「学遊」を発売した。北海道、沖縄方面商品を用意した。割安な価格にしたほか、特典クーポンなどを付け、学生の卒業旅行やサークル旅行需要に訴える。
北海道では札幌観光やスキーが楽しめるコース、沖縄では那覇市内観光やビーチ沿いのホテルにゆっくり滞在できるコースなど、両方面合わせ全18コースを用意した。いずれも東京出発商品。
例えば札幌に滞在するコースの場合、1泊2日2万6400円からと学生が利用しやすい割安感ある価格設定にしたほか、空港内のBLUESKYショップで使えるクーポン1千円分を付けた。販売目標人数は1千人。
同社では学遊の発売に合わせ学生旅行紹介インターネットページ「学生旅行におすすめ特集」を開設し、学生層にアピールを始めた=写真。
また学遊商品を周知するため、同社の役員や管理職らが出身校に赴き、学校構内でのパンフレット露出について学校側に協力を依頼する予定だ。
JR北海道「日本縦断の旅」人気、商品を追加発売
JR北海道が昨年12月に発売した「日本縦断の旅・ふたたび」(2月19日発)が人気だ。即売したことを受け、急きょ第2弾(同26日発)を追加発売したが、これもほぼ満員。第3弾(3月5日発)を発売するに至った。同社は「反響の大きさに驚いている」とし、追加分の売れ行きに自信を深めている。
縦断の旅は「チャレンジ3124キロ」と銘打って、最北端駅・稚内からJR各社の列車を乗り継いで最南端駅の西大山駅(鹿児島)まで、4泊5日の日程で走破する。途中、京都観光や指宿温泉での砂蒸し温泉体験などが組み込まれている。
同社によると、19日発の乗客は41人、26日発は47人で、計88人が参加する予定。「札幌、旭川など道内各地の60歳以上のシニア層が多く、本州からの参加は18人」となっている。最高齢は78歳の男性、最年少は53歳の女性で、平均年齢は68歳という。
追加の第3弾は3月5日発で、定員48人。旅行代金(JR代、バス・タクシー代、航空代、宿泊代など含む)は稚内発が13万2千円、旭川発が13万円からとなっている。
JTB、周年イベントなどに絡めた企画を充実
JTBは、このほど発売した国内旅行パッケージツアー「エースJTB」の09年度春・夏商品で、各地の周年イベントや話題をからめた企画を豊富にそろえた。例えば、「瀬戸内しまなみ海道開通10周年」や「太宰治生誕100周年」「7年に1度の善光寺御開帳」、NHK大河ドラマ「天地人」で脚光を浴びる直江兼続に関するもの。各地の魅力的な素材を商品化することで、地域活性化にもつなげたい考えだ。
しまなみ海道に連なる瀬戸内の島々を2階の座席から眺められるスカイバスを運行。電動付き自転車などで周遊できるプランも用意した。
太宰については、小説『津軽』のゆかりの地や太宰治記念館「斜陽館」など故郷の津軽を巡るツアーを企画。善光寺御開帳では、スカイバスを運行するほか、桜観賞と組み合わせた例年人気のプランも販売している。
大河ドラマの影響でその舞台などに多くの観光客が集まるのは最近の傾向で、昨年は鹿児島が人気だった。今年は新潟や会津若松、米沢で直江兼続ゆかりの地を訪れるプランを設定している。
KNT、高価格・高品質商品の販路拡大
KNTは今年上期商品(4〜9月、東京出発)から、海外企画旅行商品ブランド「ホリデイ」で、従来、同社のラグジュアリー層向け旗艦店「ラグゼ銀座マロニエ(銀座支店)」でのみ販売していた高価格・高品質の旅行商品の販売を始める。従来のホリデイにはなかった価格帯の上質な商品を全国のグループ店舗で販売することで、こだわりある旅行者の需要取り込みを図る。
ラグゼ商品はこれまで、銀座店で造成、販売してきたが、パッケージ化しホリデイのシステムでコンピューター管理することで、全国のKNTツーリストや提携販売店で販売できるようにする。また他のホリデイ商品よりも1、2カ月早く発表し、早期申し込み客の囲い込みを図る考えだ。
ホリデイで売り出すラグゼブランド商品は従来50〜70万円安い80〜100万円の価格帯を想定する。現行のホリデイ商品よりも40〜50万円高いが、利用する宿泊施設や航空座席なども大幅にランクアップする予定だ。
従来のホリデイ商品の受注過程で、「正月などの繁忙期の部屋を確実に確保してほしい」「6人でまわりたい」などのアレンジを必要とする見積もり希望が増えていることから、高価格であっても利用者のニーズに細かに対応できる商品であれば需要があると判断した。
ANA、じゃらんnetと提携
ANAは1月21日、じゃらんnet、ローソンチケットと新たに提携して「ANA SKY WEB(ASW)」(
http://www.ana.co.jp/
)に「トラベルデザインコーナー」を新設した。
ASW内で、ANAセールスが運営する「@ホテル」と楽天トラベルに、新規提携のじゃらんnetを加えた3つの宿泊予約サイトから、さまざまな検索条件で横断的に旅館ホテルを一括検索できるようにした。3サイトでの空室情報、宿泊金額が一覧表示される。利用者は、各宿泊サイトの予約画面にリンクで移動し、予約作業を行う仕組み。
航空券、旅館ホテルに加えて、国内外のレンタカーやゴルフ、観光タクシー、イベントチケットなど、旅のパーツを予約手配するコーナーも設置した。
国内イベントチケットの手配と情報提供は、ローソンチケットとの新規提携で開設した「ローチケ.com×ANA専用ページ」で始めた。
ベストリザーブ社長にe-まちタウンの吉岡氏
ベストリザーブの代表取締役社長に、e-まちタウン取締役事業開発本部長の吉岡利記氏が就任した。小野田純代表取締役社長は退任し、常勤顧問に就いた。同社が12月26日に開いた定時株主総会、取締役会で決定した。 新任取締役には同社広報部部長の藤村寿之氏とe-まちタウン法人営業部部長の真玉寿人氏、ソフトバンク関連事業室マネージャーの小谷修司氏がそれぞれ就いた。
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