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地域観光 ■第2503号《2009年2月21日(土)発行》  

大阪市、観光庁で出張講座、水都大阪PR
大阪観光コンベンション協会の西迫部長

 大阪市は13日、大阪のさまざまな魅力を発信する出張講座「大阪講座」を観光庁で庁職員を対象に開いた。大阪観光コンベンション協会の西迫登・プロモーション担当部長が講師を務め、今年8月22日〜10月12日に開催される、川や水辺のにぎわいをテーマにしたイベント「水都大阪2009」を紹介。イベントを契機として、主会場の中之島エリアなどをコースにしたまち歩き観光の普及を目指す施策なども説明した。

 大阪講座は、大阪のイメージアップ、観光客の誘致などにつなげるのが狙い。大阪市東京事務所が、都内の団体・グループなどを対象に無料で実施している。市政や企業誘致、文化・歴史、観光など講座のテーマに応じて市の担当職員が出向く。旅行会社や観光団体からの開講依頼も期待している。

 今回は大阪観光がテーマ。西迫部長は、「水都大阪」について「大阪市の中心部を囲む5本の川を“水の回廊”と位置づけ、水の都、大阪の再生を広く発信するシンボルイベントだ。イベントで終わりではなく、新たなまちづくりのムーブメントにつなげたい」と説明した。水都大阪では水辺や川などを舞台に、芸術に親しむ体験型プログラム、朝市、川巡りクルーズなどが展開される。

 イベントの主会場となるのが中之島エリア。西迫部長は「大阪の魅力は『お笑い』や『たこ焼き』だけではない。中之島などの魅力も知ってほしい」として、美しい水辺、国の重要文化財にも指定されるレトロ感あふれる建築物が広がる中之島エリアをPR。周辺のまち歩き観光を集客の目玉の1つにしようと環境整備に取り組んでいることを説明した。

 講座の冒頭には、水都大阪の実行委員会会長も務める平松邦夫・大阪市長が駆けつけ、「水の都の素晴らしさを市民はもとより、たくさんの旅行者に感じてもらいたい。今夏はぜひ大阪にお越しください」とあいさつした。


高円宮殿下記念地域伝統芸能賞に秩父祭保存委員会
 地域伝統芸能活性化センター(中村徹会長)はこのほど、地域伝統芸能の保存や継承、観光振興に大きく貢献した団体や個人に贈る「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」に埼玉県の秩父祭保存委員会を選んだと発表した。

 秩父祭は毎年12月2、3日に行われ、特に3日の夜は「秩父夜祭り」としてクライマックスを迎える。祭りで使われる屋台6基は重要無形民俗文化財に指定されており、屋台では子ども歌舞伎などが繰り広げられる。2日間の人出は平日で約25万人、土休日では約40万人に上ると言われる。

 保存委員会は祭りの護持、保存、活用に努めており、「地域文化の活性化や観光振興に大いに貢献している」(同センター)ことが評価された。

 また、地域伝統芸能大賞には「藤守の田遊び保存会」(静岡県焼津市)など3団体1氏、地域伝統芸能奨励賞には1氏がそれぞれ選ばれた。

 表彰式は10月10〜11日に鳥取県で行われる地域伝統芸能全国大会で行われる。


福岡観光コンベンションビューローが広報係長公募
 福岡観光コンベンションビューローはこのほど、福岡市の観光とコンベンションをPRする広報係長の公募を始めた。

 職務内容は(1)各種広報物の企画・製作(2)ホームページの作成・管理(3)プレスリリースの作成(4)広報媒体・クライアント等関係者との連絡調整(5)広報計画の立案、実施(6)福岡市観光案内所の管理・運営──など。

 雇用期間は5月1日から2012年3月31日まで。

 応募資格は(1)広報関係業務に10年以上の実務経験があること(2)実用英語検定2級以上、ハングル能力検定試験3級以上、中国語検定試験3級以上の資格のいずれかを持つこと──など。

 応募は3月3日まで受け付け。書類、論文、実技、面接など3回にわたる選考を行い、採用者を決める。申込書の請求、問い合わせは福岡観光コンベンションビューロー経営企画部(TEL092・733・5050)。


ツアーエキスポ2009、3月7日開幕
 関西で最大級の旅と観光に関するイベント「ツアーエキスポ2009」が3月7〜8日、大阪市のインテックス大阪で開かれる。今年で15回目。主催は大阪国際見本市委員会。

 「ツアーエキスポ」は87年の初回以来、旅と観光の最新情報を集め、旅の楽しさを体感できるイベントを開催してきた。今年は、消費者が春や夏の観光シーズンの旅行先を考え始める3月初旬に行う。入場は無料。

 今年のテーマは「もっと『旅』が好きになる」。韓国、中国、タイなどの海外のほか、国内からは広域エリアとして北海道・東北ブロック、中部地区、四国などの観光ブースが出展。県や市からは、三重県、岡山県、敦賀市、京丹後市などが最新の観光情報をPRする。

 イベントステージ「旅・夢舞台」では、インドネシア、マレーシアなど各国の民族舞踊、歌などが披露される。観光経済新聞社も出展。「第22回にっぽんの温泉100選」や「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」を紹介するほか、温泉地や観光地のポスター掲示、パンフレット配布などを行う。

 また、同時開催として「第16回大阪アウトドアフェスティバル2009」「癒しフェア2009in OSAKA」が開催される。


神戸夙川学院大、観光シンポ開催

 神戸夙川学院大(KSGU)は12日、「第3回KSGU観光文化シンポジウム〜観光における産官学地域連携を考える」を開いた=写真。観光産業に関心を持つ企業、観光関連の行政、観光関係者、学生など約150人が出席した。

 第1部では、同大学の学生が主体となり実施した地域との連携事業を発表した。松江キャンパス夏季講座、「中海遊覧」本格就航に向けた計画策定では、8月に実施した松江市内のモニターツアーや玉造温泉、松江しんじ湖温泉での短期インターンシップの様子などを紹介した。

 観光施設の料金プラン見直しや松江城を囲む堀を遊覧船で巡る「堀川遊覧船」の有効活用案として夜間運航と松江ゆかりの作家小泉八雲の怪談話を組み合わせた「堀川『幽』覧船」を提案。イベント時にはタレントの稲川淳二さんを招くなど学生らしいアイデアを取り入れた企画を発表。

 このほか、(1)和歌山県串本町民泊型修学旅行プレゼンテーション(2)しそう森林王国「癒し」の森事業(3)みなと神戸連携講座成果発表「須磨楽博」(4)あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン「まち歩きコース」造成事業(5)農山村の「地域多様性」をいかした観光・地域づくり(兵庫県香美町小代区)──などを紹介した。

 第2部では「観光における産官学地域連携を考える」をテーマとしたパネルディスカッションを行った。パネリストは、伊藤政美・国土交通省神戸運輸監理部総務企画部企画課長、高橋一清・松江観光協会観光文化プロデューサー、今福政彦・兵庫県大型観光交流キャンペーン事務局長、浜地弘貴・和歌山県串本町観光副課長。コーディネーターは吉島一彦・同大学教授が務めた。

 観光による産官学連携や地域振興に必要な人材について問題点などを各氏の体験を踏まえながら、意見交換した。


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