観光庁や航空会社、空港ビル会社などでつくる「空港を活用した国内観光振興プロモーション実行委員会」は、羽田空港のPRスペースを国内観光プロモーションを実施する地方公共団体や観光団体に無償で提供する。提供スペースは2カ所、今年5月から来年3月までの指定の11期間(連続する3日間ずつ)を計22団体に貸し出す。出展の応募は3月18日まで。 国内航空需要の喚起と国内宿泊旅行の拡大を目的に、08年度から試験的に実施している事業で、08年度は広域での共同出展を含む22組がプロモーションを実施。09年度も引き続きスペースを提供することになった。 スペースは、羽田空港の第1旅客ターミナル2階マーケットプレイスと第2旅客ターミナルの2階4番出入口横。利用料は日本空港ビルデングの協力で無料となるが、設営などにかかる費用(約9万円)が必要となる。 応募多数の場合には、次のような応募案件を優先的に採択する。(1)広域連携による観光振興の促進のため、複数自治体による応募(2)滞在型観光の促進のため、観光圏整備法に基づく観光圏整備計画公表地域による応募(3)羽田空港の利用促進につながる地域からの応募──。 同委員会では、08年度に実施されたプロモーションの結果を踏まえ、「単にポスターを展示し、パンフレットを配布するだけでは立ち寄る人は少ない。例えば、ノベルティグッズの配布やキャラクターの登場などが効果的」と指摘し、地域の魅力発信や実際の誘客に結びつく工夫あるプロモーションの実施を期待している。 募集する日程は次の通り。 09年5月20〜22日、6月10〜12日、7月15〜17日、8月26〜28日、9月9〜11日、10月21〜23日、11月4〜6日、12月9〜11日、2010年1月20〜22日、2月17〜19日、3月10〜12日 所定の企画申請書で応募する。問い合わせ、受け付け窓口は、日本空港ビルデング広報・IR室(TEL03・5757・8030)まで。
神戸空港と関西国際空港を結ぶ高速船「神戸〜関空ベイ・シャトル」の利用促進について阪南大学、神戸山手大学、和歌山大学の学生らが17日、神戸市役所で研究成果を発表した=写真。主催は同高速船の利用促進に携わる海上アクセス利用促進協議会(神戸商工会議所内)。 同高速船は神戸市などが出資する第三セクター。3大学は昨年8月に同協議会からの依頼を受け、学生らが同高速船の利用促進案を発表した。 発表会では阪南大5グループ、神戸山手大1グループ、和歌山大1グループがプレゼンテーションした。 阪南大からは「子供のころから大阪湾の両岸を知り合おう!」と題したベイシャトルを交通手段に利用した子供を対象としたツアーを企画。また、神戸市と泉州地域の小学校で姉妹校締結を結び、交流会などの開催時に移動手段としての利用やベイ・シャトル自体を会場とする案を提案した。 阪南大からは他にも「神戸在住外国人のための泉州体験ツアー」「震災から学ぼうツアー」「泉州地域在住の20代、30代の女性に神戸で『美』への探究心を深めてもらう」「海をはさんだご近所づきあい」といった案が発表された。 神戸山手大は「まだまだ伸びるベイ・シャトル」と題し、SWOT分析を行い、ベイ・シャトルの強み、弱み、機会、脅威に分類し、新交通「神戸空港駅」の駅名の「ベイ・シャトル前」を追加表示するなど改善案を挙げた。和歌山大はベイ・シャトルの新しい内装や飲み物のサービスなど新しい魅力を模索した。