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インバウンド ■第2511号《2009年4月18日(土)発行》  

駅探とインクリメントPが提携、外国語でナビサービス開始
 インターネット乗り換え案内の駅探(東京都中央区)と、インターネット地図「マップファン」のインクリメントP(東京都目黒区)は14日、訪日外国人旅行客向けサービスで提携し、外国語対応ナビゲーションサービスの提供を始めた。

 インターネットを通じてソフトウエアを顧客にレンタルするASPと呼ばれる方式で、旅館・ホテル、店舗などへの普及を目指す。

 駅探が提供する英語による電車乗り換え案内「英語版乗り換えASPサービス」と、インクリメントPによる、日、英、中(繁体字)、韓の4カ国語対応の法人向け地図配信サービス「多言語MapFan onPage」を連携させて、目的地までの電車乗り換え案内と徒歩経路のナビゲーションを外国語で表示する仕組み。

 同サービスはJNTO(日本政府観光局)の公式ホームページへの導入も決定しているという。



東京都、国際会議誘致へ助成制度創設
 東京都と東京観光財団は9日、国際コンベンションを誘致するため、助成制度を創設することを決めた。都からの出えん金を原資に、同財団が新たに基金を設置。この基金を活用してコンベンション主催者に開催資金を助成する。

 コンベンションの誘致競争は、「開催都市による支援のあり方が開催地決定の大きな要因になっている」(都観光部企画課)と判断、助成制度を設け、支援することにした。同日から公募も始めた。

 「コンベンション開催資金助成制度」は(1)開催地が未定か、東京が候補地になっている(2)会議の規模が国際団体連合(UIA)基準に準じる──ものを対象とし、「東京の産業・経済の振興に寄与する」などの条件を付けている。一定の要件を満たす外国人参加者の招へい経費の2分の1を助成する。

 公募期間は5月31日まで。問い合わせは企画課(TEL03・5320・4687)。

 都によると、07年のコンベンション誘致件数はUIA基準(参加者数300人以上、参加国数5カ国以上など)で126件となっている。



東京・六本木で上海万博ウイーク開幕式
1号券を贈られた日本市民代表の山田美代さん(左)と本保長官(右)。

 来年5月に始まる上海万博(中国2010年上海万国博覧会)の告知・宣伝イベント「上海万博ウィーク」の開幕式が11日、東京の六本木ヒルズアカデミーヒルズ・タワーホールで開かれ、日本国内の第1号入場券が、日本市民代表の山田外美代さん(60)と本保芳明観光庁長官に、揚雄・上海市常務副市長から贈られた。

 山田さんは愛知県瀬戸市の主婦。前回の万博である05年の愛知万博(愛・地球博)に243回という入場記録を持つ。山田さんは「両万博が掲げる『環境』というテーマに深く賛同している。来年は上海に長期滞在してまた通い詰めたい」と喜びと抱負を語った。

 贈呈式には、上海万博入場券の日本地区公式総代理店となっているJTBの田川博己社長と、上海万博日本プロモーションイメージ大使の福原愛さんも駆けつけ、祝辞と上海万博への期待を述べた。贈呈式に先立つ開幕式には、福田康夫前首相も出席。「景気の悪いこの時期に万博という明るい話題の意義は大きい。来年の5月には世界経済きっと上向いていることでしょう」とエールを贈った。

 上海万博は10年5月1日から10月31日までの184日間開催。会場面積は328ヘクタール。これは愛知万博の森林部分を除いた面積の約4倍にあたる。200の国と国際機関からの参加・出展を予定。会期中の目標総入場者数を7千万人としている。うち5%にあたる350万人を日本人など外国人旅行客で集客する計画だ。日本での一般向け入場券は7月1日に販売開始する。



世界すし博、24日から静岡で開催
 6月4日に富士山静岡空港が開港する静岡県で、「第1回世界すし博覧会イン静岡」(http://sushihaku.com/)が4月24日〜26日の日程で開かれる。日本独自の食文化「すし」の魅力を国内外に発信する。

 入場料は無料。会場は静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ。

 24日は世界寿司フォーラムと記念パーティを開催。25、26日は、世界のすし職人による創作すしコンテスト、ラジオの公開録音、クイズ、トークショーなどの各種イベント、すしと食に関するパネルディスカッションなどを行う。

 すしの歴史を映像とパネル展示で学ぶコーナー、オリジナルすし・茶・わさび・地酒・産地米の紹介コーナー、すしづくり体験コーナーなども設ける。

 問い合わせ先は、世界すし博覧会イン静岡実行委員会(TEL054・353・3401)。



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